中国でのiPhoneの売上台数の減り具合、市場の縮小率の2倍だったことが判明


 
Appleの2018年10-12月四半期のiPhone中国での売上台数は、スマートフォン市場全体の縮小よりもずっと大きく減少していたことがIDCの調査で明らかになりました。

売上台数減もXiaomiの減退で順位は向上

South China Morning Postによれば、Appleの昨年ホリデーシーズンのiPhoneの売上台数は約20%減となり、中国スマホ市場の9.7%の縮小率を上回る下降となったことがわかりました:
 

11日に発表されたIDCの報告書によれば、Appleは2018年10-12月四半期に19.9%の(iPhoneの)出荷台数の減少を記録したが、中国スマホ市場ではXiaomiが34.9%の出荷台数減となったことにより、国内4位へと順位を上げた。中国スマホ市場全体の出荷台数は9.7%減となり、1億300万台となった。

ティム・クックCEOは失策をごまかした?

IDCとアナリストは、中国でのiPhoneの販売価格が売上台数が下がった原因だと考えているようです:
 

アナリストは、ティム・クック最高経営責任者(CEO)が世界で最も大きなスマホ市場(中国)での戦略上の失策と、中国のAndroidメーカーの厳しい競争の影響をごまかしたと見ている。
 
米カリフォルニア州クパチーノ拠点のAppleの最新iPhoneモデルは、販売価格が1,000ドル(約11万570円)以上となっており、中国ブランドの半額以下もしくは、3分の1安いデバイスに対抗するのは難しい。
 
中国国内のいっそう厳しくなる市場環境と、Appleの高価格設定との不均衡が中国でのiPhoneの出荷台数の減少につながった。

 
デバイスの販売価格が売上不振の原因であったことを裏付けるように、Appleが中国でのiPhoneの販売価格を下げたところ売上が大きく伸びたと、2月上旬に報じられたばかりです。
 
 
Source:South China Morning Post via 9to5Mac
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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