iPhoneの買い換え平均年数、2019年度は4年まで延長

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    ユーザーが新しいiPhoneに買い換えるまでの年数がさらに延びていることが、Appleの業績に想像以上に大きな影響を与える可能性があると、金融アナリストが指摘しています。

    高価格やバッテリー交換プログラムも影響

    金融サービス会社Bernsteinのアナリスト、トニー・サコナギ氏は、投資家に配布したメモにおいて、iPhoneの買い換え年数が過去最高に長くなっており、2018年度の平均3年から2019年度は4年まで延びると指摘しました。
     
    サコナギ氏はこの要因として、Appleが昨年実施したバッテリー交換プログラムの値下げや高額となったiPhone価格を挙げています。

    今年の新iPhoneへ買い換えるユーザーは16%

    また同氏は、買い換えサイクルの長期化は、想像以上の影響をAppleに与えている可能性があるとも述べています。
     
    Appleは同社2019年度第1四半期(2018年10−12月)の業績発表からiPhone販売台数の公表をやめ、代わりに全世界でのインストールベース(実際に使用されている台数)が9億台に達したと発表しました。
     
    サコナギ氏によればこの9億台という数字は対前年比で9%増ですが、Bernsteinは2019年度については、インストールベースは対前年比19%減になると予測しています。
     
    なおAppleの2020年会計年度(2019年10月−2020年9月)には、現ユーザーの約16%が今年9月発表見込みのiPhoneを購入するとサコナギ氏は予想しており、「(この数字では)iPhone買い替えサイクルを加速させる勢いにはならない」との見方を示しています。

     
     
    Source:CNBC via 9to5Mac
    (lunatic)

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    この記事を書いた人

    元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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