米トランプ大統領、Apple業績下方修正に「iPhoneをアメリカで作れ」

ドナルド・トランプ大統領 YouTube White House

ドナルド・トランプ大統領 YouTube White House
 
アメリカのドナルド・トランプ大統領は現地時間1月4日、Appleの売上予測の下方修正発表について、iPhoneをアメリカで製造しないのが原因であるかのように語り、アメリカ国内で製造するべきだ、と主張しています。

Apple株価は自身の就任後「数百パーセント上昇」?

ドナルド・トランプ大統領は現地時間1月4日にホワイトハウスでの記者会見で、Appleの売上予測下方修正について質問され、「私が大統領に就任してから、Appleの株価は数百パーセントも上昇しており、素晴らしい企業だ。大したことはない」と語っています。
 
なお、トランプ大統領が就任した2017年1月初め、Appleの株価は約115ドルで、最新の株価は約148ドルなので、30%程度しか上昇していません。2018年10月に記録した約233ドルと比較しても、およそ100%の上昇にとどまります。
 
AAPL Apple 株価
 

Appleの売上減少は製品を中国で作っているせい?

トランプ大統領は、Appleの売上高減少の原因が、製品を中国で製造しているためだ、と言わんばかりの発言もしています。

Appleは、製品を中国で作っていることを忘れてはいけない。
 
私は、大好きな友人であるティム・クック氏に、何マイルも続くような大きく美しい工場をアメリカに建てて、そこで製品を作るように話した。
 
中国こそが、Appleから一番利益を得ている。アメリカ以上にだ

Appleは、ティム・クック最高経営責任者(CEO)から投資家への書簡として、2019会計年度第1四半期(2018年10月〜12月)の売上高予測が減少する主な要因について詳細に説明しています
 
要因としては「米中の貿易摩擦の激化」「為替レート」「中国経済の減速」といったマクロ経済的要因のほか、「iPhone XS/XS Maxの発売時期」「製品の供給が追いつかなかったこと」などが挙げられており、製品を中国で製造していることについては触れられていません。
 
トランプ大統領の記者会見の模様は、以下の動画でご覧いただけます。
 

 
 
Source:MacRumors, BusinessInsider
Photo:The White House/YouTube, Yahoo! Finance
(hato)

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この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

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