Apple、新型iPad Proの品質管理を説明「購入時点で変形」報告に対応か

 
Appleは現地時間1月5日、新型iPad Proの製造工程や品質管理について説明するサポート文書を公開しました。新型iPad Proは、購入時点で本体が曲がっていたとの報告がされており、これに対応したものとみられます。

購入時点で曲がっていたとの報告も

Appleが2018年11月に発売したiPad Proは、ホームボタンを廃止したフルスクリーンデザインと、直線的で薄いボディが特徴です。
 
この薄さのためか、Apple製品のテストで知られるYouTubeチャンネルが注意を呼びかけたほか、元Appleのマーケティング責任者が、曲がった新型iPad Proを返品したと不満を表明するとともに、Appleの品質基準を批判して注目を集めました。
 
また、米メディアThe Vergeの記者は「新型iPad Proを購入して箱から出した時点で曲がっていた」と主張しています。
 

 

新型iPad Proは湾曲が400ミクロン以内になるよう品質管理

Appleは、新型iPad Proについて、iPadシリーズとして初めて、一体成形構造を採用しており、Wi-Fi + Cellularモデルではアンテナ用の溝を刻み、プラスチックを流しこんでいる、と説明しています。
 

 
Appleは、新型iPad Proの品質基準は従来のモデルよりも厳格になっており、曲がりが紙4枚の厚みよりも小さい、400ミクロン（0.4mm）以内に収まるよう、品質管理を行っていると強調しています。
 
これは、2018年12月にAppleのハードウェアエンジニアリング担当上級副社長であるダン・リッキオ氏がユーザーからの質問に回答したのと同じ説明です。

新デザインで「曲がり」が目立つように？

Appleは、The Vergeに対して本体を冷却する工程で曲がりが生じている可能性がある、と説明していました。
 
Appleは、新型iPad Proの直線的デザインと、アンテナ用の溝によって、わずかな曲がりが見えやすくなっている可能性がある、と説明しています。
 
また、本体のわずかな湾曲は本体の強度や機能に影響しないほか、通常の使用で変形することもない、とのことです。

曲がりがある場合はAppleサポートに連絡を

Appleは、購入したiPad Proに400ミクロン以上の曲がりがある場合には、Appleサポートに連絡をするよう呼びかけています。
 
Appleから直接購入した場合は14日間の返品可能期間が設けられているほか、購入後1年間の製品保証も提供されます。
 
 
Source:Apple
(hato)