ヘブライ語版Siriの声の主、Appleを提訴「声を無断使用した」

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    AppleのバーチャルアシスタントSiriの、ヘブライ語版音声の声の持ち主が、2016年にSiriのローカライズを行う際、彼女の声を断りなく使用したとして、Appleを提訴しました。25万新シェケル(約732万円)の賠償金支払いを求めています。CalCalistが報じています。

    Nuanceのために録音されたものだった

    イスラエルのラジオ局のアナウンサーで、その声はナビゲーションアプリWazeでも採用されているガリト・グラエイニさんによれば、現在Siriに使用されている彼女の音声は、2007年に音声認識会社Nuance Communicationsのために録音されたものだそうです。
     
    NuanceはAppleと提携、Siriの音声認識技術を提携している会社です。
     
    グラエイニさんは2016年にSiriのヘブライ語版で自分の音声が使われていることに驚き、Appleに使用をやめるよう抗議しましたが、Appleは「Siriアプリで使われている彼女の音声は、アルゴリズムによってシラブルを組み合わせたものに過ぎない」として、この訴えを退けています。
     
    またNuanceとの技術提携において、音声を合法に使用する権利も得ているとAppleは説明しています。

    2016年にも特許侵害で提訴されたSiri

    Siri関連では、Appleは2016年にも特許侵害で提訴され、原告のDynamics Advancesに対し計2,490万ドル(当時のレートで約28億円)を支払って和解しています。

     
     
    Source:CalCalist via 9to5Mac
    (lunatic)

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