Siriが特許を侵害していた?アップル、裁判で28億円を支払う羽目に
アップルが19日、Siriに用いられている音声アシスタント機能の特許侵害訴訟で、原告のDynamics Advancesに対し、計2,490万ドル(約28億円)を支払うことで和解する意向を示していたことが分かりました。
Siriは特許侵害?
問題の発端は、2011年のiPhone4sより搭載されたアップルの音声アシスタント機能であるSiriが、2007年にレンセラー工科大学が特許を取得していた機能に酷似しているのではないかとされたことです。
レンセラー工科大学はテキサス州ダラスにある企業Dynamics Advancesに対して独占的にライセンスを貸し出していたため、アップルが無断で同機能を使用するのは特許侵害ではないかとして、今回の訴訟が発生しました(実際にはサービス開始の2011年以前からすでに訴訟が開始されていた)。
28億円で和解するも…
今回の和解によって、アップルはDynamic Advancesに対して計2,490万ドル(約28億円)を支払うことになり、向こう3年間はSiriを使用しても訴訟されない権利を有します。ただし、Dynamic Advancesはアップルから獲得した金額の50%をレンセラー工科大学に支払う予定とのことですが、同大学はこのロイヤリティの比率に納得していないとのことで、場合によっては今後大学側から何らかのアクションがアップルに対してあるかも知れません。
28億円(裁判費は除く)でスマートフォンにおける音声アシスタント機能のパイオニアになったことを考えれば、アップルにとっては安い買い物だったのでしょうか。
Source:Mac Rumors,Cult of Mac
(kihachi)