今後のAppleに、AirPodsが重要となる3つの理由〜著名アナリストが予測

今後、AppleにとってAirPodsの重要度が増し、GoogleやAmazonも2019年後半に完全ワイヤレスイヤホン市場に参入するだろう、とApple関連情報に詳しいアナリストのミンチー・クオ氏が予測しています。
今後の成長が期待できるAirPods
TF International証券のミンチー・クオ氏は先日、AirPodsの充電ケースは2019年第1四半期(1〜3月)にワイヤレス充電に対応し、2020年にはデザインが大幅に変更される、との予測を発表していました。
現地時間12月5日に発表した調査レポートでクオ氏は、AirPodsの販売台数は2019年に大幅に伸びると予測しています。
クオ氏は、現時点でAirPodsを使っているのはiPhoneユーザーの5%程度にとどまっており、世界で約10億台が使われているiPhoneの規模を考慮すると、AirPodsには大きな可能性がある、と分析しています。
AirPodsが重要な製品である3つの理由
クオ氏は、AirPodsがAppleにとって今後ますます重要な製品になる、と述べ、その理由を3つ挙げています。
- AirPodsのユーザーは、iOSデバイスからAndroidへの乗り換えを思いとどまらせる障壁になる
- 音声アシスタントのSiriを簡単に起動できるので、音声アシスタントやAIを活用したサービスにとって重要な製品となる
- 耳は各種のヘルスケア用データを取得するのに理想的な部位であり、Apple Watchと連携した健康管理機能を提供できる
3つめのヘルスケア情報の取得についての予測は、Appleが先日取得した特許を踏まえたものと考えられます。
GoogleとAmazonも2019年後半にAirPods風の製品を発売か
世界全体でスマートフォンの普及が一巡し、成長のペースが鈍ってきている中、各メーカーがAirPodsのようなワイヤレスイヤホンを戦略上重要な製品として位置付けるだろう、とクオ氏は見通しを語っています。
なかでも、GoogleとAmazonが2019年後半にはAirPodsのような完全ワイヤレスイヤホンを発売し、両社合計の出荷台数は2019年後半だけで1,000万台から2,000万台に達するだろう、と予測しています。
クオ氏は、GooglaはAndroidのエコシステムで最も影響力のあるブランド、Amazonは音声アシスタントのAlexaというそれぞれの強みを活かしてAppleの競合になるだろうとの見解を示しています。
Source:MacRumors
(hato)