「Apple Watchを提供した顧客は運動量が34%増加」米保険会社調査

米大手保険会社John Hancockは加入者を対象に調査を実施し、Apple Watchを提供された顧客はそうでない顧客に比べて運動量が34%増加した、との調査結果を公表しました。
調査対象は、個人向け生命保険「Vitality」の加入者で、アメリカ、ヨーロッパ、南アフリカに住む40万人でです。
Apple Watch提供の顧客、運動量が34%増加
分析の結果、Apple Watchを提供された顧客は、月間運動量が平均して34%増加しており、運動する日は月平均4.8日増加したそうです。
調査を実施したRANDは、肥満など健康リスクの高いグループの加入者で、Apple Watchがきっかけとなって特に運動量が増えている、と分析しています。
増加率は、南アフリカで109%、イギリスで160%、アメリカでは200%にのぼります。
最新のApple Watch Series 4が約2,800円で入手可能
John Hancockの個人向け生命保険「Vitality」は、運動量が多い加入者には、最新モデルのApple Watchが割安で提供されるのが特徴です。
同保険の加入者は、最初に25ドル(約2,800円)を支払い、残額を分割払いする契約を結びます。しかし、設定された目標運動量を達成すると、分割部分が免除され、Apple Watch Series 4をわずか25ドルで入手可能です。
加入者の運動量が増えるのは保険会社にもメリット
加入者は、Apple Watchをなるべく安く入手するために頑張って運動している可能性が高そうです。
保険会社としては、Apple Watchを提供することで、加入者が運動の習慣を身に付ければ病気のリスクが下がり、保険料の支払いを抑えられるメリットがあります。
加入者にApple Watchを提供する同様の保険商品は、米大手保険会社UnitedHealthcareも提供しています。
Apple Watch Series 4では心電図機能が利用可能に
2018年9月に発売されたApple Watch Series 4では、新機能として心電図機能が追加されていますが、まだ利用することはできません。
開発者向けに公開されているwatchOS 5.1.2のベータから、心電図機能が利用可能になることを示す記述が見つかったと報じられています。
日本で心電図機能が利用可能になる時期は不明ですが、iPhoneの地域設定をアメリカに変更することで、日本にいても心電図機能が使える可能性があると指摘されています。
Source:RAND via AppleInsider
Photo:John Hancock/Vitality (1), (2)
(hato)