Apple、女性が率いるアプリ開発企業を支援するプログラムを開始

米Appleは現地時間11月26日、女性が率いるアプリ開発企業や組織を支援するプログラム「Apple Entrepreneur Camp」を新たに開始すると発表しました。Apple本社でプログラミング、デザイン、マーケティングなどを学ぶセッションに参加できます。
女性起業家らによるアプリ開発企業を支援
Appleが発表した「Apple Entrepreneur Camp」は、女性が率いるアプリ開発企業や組織を支援するプログラムで、2019年1月に初回セッションが開催されます。
参加団体は、最大3名の参加者を米Apple本社で開催されるセッションに派遣することができます。
セッションでは、Appleのエンジニアによる1対1でのコーディング支援をはじめ、デザイン、テクノロジー、App Storeでのマーケティングなどを学ぶことができるほか、次回の世界開発者会議(WWDC 19)に2名が参加する権利も獲得できます。
10日間程度のセッション、2019年1月に開始
AppleのWebサイトですでに申請受付が開始されています。申請資格は、女性が創業者、共同創業者であり、SwiftかObjective-Cによって開発されたアプリのデモを行うことができることが必要です。
なお、セッションへの参加者は、18歳以上で英語に堪能であることが必要となります。
予定されているセッションは以下の日程です、定員は各回20団体で、1月の初回のみ、10団体です。
- 2019年1月28日〜2月8日
- 2019年4月1日〜12日
- 2019年7月22日〜8月2日
- 2019年10月14日〜25日
まだ少ない、テクノロジー業界で活躍する女性
Appleのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、2017年に、テクノロジー業界の技術者の女性比率がわずか23%であることについて、「ジェンダーの不均衡が必要だ」と語っています。
多様性を重視するAppleですら、2017年の女性従業員比率は32%と、決して高いとは言えません。
最近のインタビューでも「テクノロジー業界全体がジェンダーの不均衡改善に取り組んでおり、明るい兆しが見えつつある」と発言しています。
クックCEOは「Apple Entrepreneur Camp」の開始にあたり以下のコメントを寄せています。
Appleは、テクノロジー業界でリーダーををつとめる女性たちの支援に取り組んでいます。
Apple Entrepreneur Campを通じて、アプリ開発コミュニティにおける女性のリーダーシップを推進できることを誇りに思います。そして、私たちはすでに世に出た、そしてこれから世に出る素晴らしい作品から、啓発を受けています。
Apps are for everyone, and they should be made by everyone. We’ve just announced the first-ever Apple Entrepreneur Camp for women-founded and women-led companies — entrepreneurs who are already changing the world for the better. https://t.co/9NqruefG3R
— Tim Cook (@tim_cook) 2018年11月27日
Source:Apple, Apple Entrepreneur Camp
(hato)