スティーブ・ジョブズ・シアター、構造エンジニア協会から賞を受賞


 
Appleの新キャンパスApple Parkにあるスティーブ・ジョブズ・シアターが、英ロンドンに拠点を置く国際的な構造エンジニア協会、Institution of Structural Engineersから2018年のStructural Awards(構造賞)を贈られたことがわかりました。

ワイヤーやパイプが見えない構造が評価される

協会によれば、賞は適切で尊敬に値するような問題解決方法を、構造エンジニアのビジョンとスキルにより、類稀(たぐいまれ)なものにまで押し上げた構造物に贈られるとのことです。
 
審査員は、スティーブ・ジョブズ・シアターの屋根と建物からワイヤーとパイプを見えなくしたことを高く評価したようで、以下のようにコメントしています:

パビリオン(シアター)は、ガラスのみで支えられている世界で最も大きな構造物である。47メートルのカーボンファイバー製の屋根は、世界で最も大きなものである。44の放射状のパネルから構成される屋根は、現場で組み立てられ、いっきに規定の位置まで持ち上げられた。80トンの屋根は、12ミリのガラスパネルの層から成る、高さ7メートルガラス製シリンダーにより支えられており、補完的なサポートを必要としない。
 
構造システムは、水道管やスクリンプラーのパイプ、データ、オーディオ、セキュリティシステムを30ミリのガラスパネルの接合部に収まるようデザインされている。クパチーノは地震が多い地域ではあるが、いくつかの方策が練られており、耐震性が高められている。

 
スティーブ・ジョブズ・シアターのデザインを担当したFoster + Partnersは、先日シアターの写真を新たに公開したばかりです。
 
 
Source:Institution of Structural Engineers via 9to5Mac
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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