Appleのマップ、建物形状などの正確さでGoogleマップを上回る

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    これまであらゆる面でGoogleマップに劣るとされてきたAppleのマップですが、今回初めて建物の形状や植生分布の表示において、Googleマップを上回ったと評価されています。

    米国国土のわずか3.1%のみカバー

    AppleでAppleのマップ作成に従事した経験のあるデザイナーのジャスティン・オバーン氏が、自身のブログでAppleのマップとGoogleマップ、また新旧Appleマップを比較し、評価しています。
     
    総合的には、オバーン氏はAppleのマップの進化を評価しているものの、ブログは「作成に4年間かけていながら、(新マップは)米国の国土のわずか3.1%、人口の4.9%しかカバーしていない」という苦情で始まっています。
     
    Appleが米国の一部地域から詳細マップの作成に着手したことは、今年6月に報じられました。

    格段に正確になった新マップ

    カバー範囲は非常に狭いものの、詳細度は格段に向上しています。なかでも植生分布、つまり草や木のある緑の領域が、ゴルフ場や学校の校庭、公園、そして道路の脇や住宅の周囲に至るまで、新Appleマップには細かく記載されており、ここまで詳細なマップサービスはほかにはないと、オバーン氏は述べています。
     
    また建物の形状も旧マップと比べはるかに詳細、かつ正確になっています。例として挙げられているサンフランシスコのFive Embarcadero Centerを見れば、その差は歴然です(トップ画像。左が旧マップ、右が新マップ)。

    建物の高さが違う?

    しかし進化したAppleのマップにもまだいろいろと問題があるようです。オバーン氏が指摘している最大の問題は、複数の建物の高さが間違っているという点です。たとえば実際にはAビルのほうがBビルよりも高いにも関わらず、マップ上ではBのほうがAよりも高くなっている、というケースが複数見られるとのことです。
     

     
    とはいえAppleのマップが格段に進化しているのは確かで、Appleは来年末までには、詳細マップのカバー範囲を米国全体に拡大するとともに、海外でのカバー領域も増やすと説明しています。
     
    Appleがマップ作成のために車でデータを収集している様子はたびたび目撃されており、最近ではデータ収集車として、従来のミニバンにスバルのインプレッサを追加したことが報じられています。

     
     
    Source:Justin O’Beirne via 9to5Mac
    (lunatic)

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