止まらぬApple Storeの窃盗事件、ついにAppleが警察官をストア内に特別配置


米カリフォルニア州のApple Storeで窃盗事件が立て続けに発生しているのを受け、ストア内に警察官を配置してもらうよう、Appleが地元警察署と特別な契約を交わしたことが分かりました。
17人で1億円超
Apple Storeをターゲットにした窃盗事件は、定期的に世界各地で発生しています。
なかでもAppleの本拠地であるカリフォルニア州サンフランシスコ・ベイエリアでは、9月だけでも各地ストアで9件もの窃盗が確認されており、被害の報道が新たな被害を生んでいるような有様です。
高価なデバイスが販売されているとあってストアが受ける影響も甚大で、先月に同州で告訴された17人だけでも被害総額は100万ドル(約1.1億円)にも上ります。
警察官が直々に警備
こうした事態に苦慮した結果、カリフォルニア州北部に位置するサクラメント郡周囲を対象に、Appleは地元警察と取り決めを交わし、ストア内に警察官を配備する手配を整えたようです。
すでに配備は始まっており、地元メディアCBS Sacramentoが撮影した動画からも、屈強な警察官たちが腕を組んでストア内に立っている姿が確認できます。
これまでにも、サンフランシスコのApple Storeなど一部店舗では、ストア外で警察官が警備にあたっていましたが、サクラメントのようにストア内で巡回していたわけはありませんでした。
警察官がストア内に睨みを利かせる物々しい雰囲気に、さぞかし訪問客も萎縮してしまうのかと思いきや、CBSのインタビューでは意外にも「ずっと安心できる」との声が聞かれました。厳重な警備を歓迎しないのは強盗だけのようです。
Source:CBS Sacramento via THE VERGE
(kihachi)