アメリカでもスマートフォン普及でパソコン離れが進む


     
    アメリカの調査会社が発表したインターネットやSNSの利用実態調査では、アメリカでもスマートフォンの普及が進み、デスクトップ・ノートPCの保有率が下がり、また自宅のブロードバンド回線契約率も下がっているとの結果が出ています。日本でも若者を中心にPC離れが進んでいると言われ、その傾向はアメリカでも同様なのがわかります。

    78%から73%に減少

    Pew Research Centerの最新の調査によると、アメリカでのブロードバンドサービスの利用率は2015年の67%から65%に低下し、デスクトップ・ノートPCの保有率も2016年の78%から今日は73%に減少していることが判明しました。
     
    普及率
     
    これら数字の低下の背景にはスマートフォンの普及、モバイル回線の高速化があるのは確実です。スマートフォンやタブレットで殆どのことができるようになったことでPCの保有率やブロードバンド回線の契約率が低下しているのでしょう。

    携帯電話は飽和状態

    一方、アメリカでの携帯電話の普及率は95%(前年と同率)にまで達しており、年齢や階層を問わず普及が完了したと言っていい状態になっています。一方でスマートフォンの普及率は全体で77%にとどまっており、普及率の上昇ペースは鈍っているものの、今後も拡大余地を残していると言っていいでしょう。
     
    普及率
     
    なお「18-49歳」、「大卒」、「年収7.5万ドル(約850万円)以上」の3つの階層ではスマートフォンの普及率は90%を超え、また8割近い人がSNSを利用しているという結果が出ています。ただデスクトップ・ノートPCの保有率は大卒、年収7.5万ドル以上の階層で90%を超えているものの、18-49歳という階層で見ると77%にとどまるなど、保有率にばらつきがあることがわかっています。
     
    若者や所得の低い層からデスクトップ・ノートPC離れが進んでいると考えられます。
     
     
    Source:Pew Research Center
    (KAZ)

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