iPhone XR、アナリストが出荷台数見通し35%引き下げ~日本襲った台風など理由

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    日本で9月初旬に大きな被害をもたらした台風21号が、10月26日に発売となるiPhone XRの量産体制にも大きな影響を与えているようです。

    台風やPegatronが原因か

    25年ぶりとなる規模で日本列島を襲った台風21号は、連絡橋が損傷、滑走路が閉鎖されるなど、関西空港の機能を大幅に麻痺させるに至りました。
     
    スマートフォン部品の輸出については「部品在庫や代替輸送手段を確保しており、サプライチェーンの影響も限定的だ(国内民間シンクタンク)」との見方もありますが、iPhone XRの量産に少なからぬ影響を及ぼしているとの指摘も出ています。
     
    台湾の証券投資コンサルティング富邦投顧は、組み立てを請け負うPegatronの歩留まり率が低下していることも合わせ、2018年第4四半期(10~12月)におけるiPhone XRの出荷台数見通しを、従来の3,700万台から2,400万台へと35%引き下げました。
     
    富邦投顧でアナリストを務めるリャオ・シャンイー(廖顯毅)氏によれば、台風の影響が出ているのはJDIが生産を担当する液晶ディスプレイ(LCD)とのことで、従来から懸念されていた遅れに加え、今回の災害でさらに打撃を受けた格好です。

    品薄となる可能性も

    またリャオ氏は、iPhone XRとiPhone8の組み立てコスト(製造業付加価値:MVA)がともに25ドル(約2,750円)であるのにもかかわらず、iPhone XRはベゼルレスデザインでFace IDのモジュールを採用していることなどから組み立てが複雑であるため、人員にも影響が出ていることを指摘しています。
     
    このあたりは、iPhone XRのメイン組み立てサプライヤーをPegatronからFoxconnへとシフトしたという観測とも関係しているでしょう。
     
    いずれにせよ、10月だけで2,000万台の出荷が見込まれていたiPhone XRですが、一転して年内で2,400万台に留まるとなると、需要の高さが予測されているだけに品薄となる可能性もあります。
     
     
    Source:蘋果即時,朝日新聞
    (kihachi)

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    丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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