米専門誌、iPhone XS/XS Maxのポートレートモードを高評価

アメリカの非営利消費者団体が発行する専門誌Consumer Reportsは、iPhone XSとiPhone XS Maxの製品テストの速報を発表し、進化したポートレートモードを高く評価しています。
公正中立をモットーとする専門誌
雑誌Consumer Reportsは、消費者の視点で公正中立な評価を下すことをモットーとしており、雑誌に広告を掲載せず、メーカーからの製品提供も受けない姿勢を貫いています。
同誌は、9月21日の発売日にiPhone XSとiPhone XS Maxを購入し、昨年のモデルであるiPhone Xや、ライバルSamsungの旗艦モデルGalaxy Note 9などと比較調査を実施し、後日、詳細な評価を発表すると予告しています。
進化したポートレートモードを高く評価
Consumer Reportsは、iPhone XSとiPhone XS Maxの特筆すべき新機能として、進化したポートレートモードを挙げています。
ポートレートモードで撮影した写真は、後から被写界深度を変更することで背景のボケ具合を変更できるのが特徴です。
Consumer Reportsの調査チームは、iPhone XSとiPhone XS Maxのポートレートモードを試し、Appleが宣伝するとおりボケ具合の調整が可能だ、と高く評価しています。
処理性能とバッテリー持続時間のバランス
Consumer Reportsは、iPhone XSとiPhone XS Maxに搭載されたA12 Bionicプロセッサの処理能力を測定するために2種類のベンチマークテストを実施しています。
調査チームは「ほとんどの人は違いを認識できないだろう」とコメントしています。
また、高い処理能力によってバッテリー持続時間が犠牲になっていないかを検証し、詳細な結果を追って発表すると予告しています。
iPhone XS/XS Maxのディスプレイ性能は?
AppleはiPhone XSとiPhone XS Maxのディスプレイについて「業界で最も正確な色、真の黒、驚くような輝度とコントラスト」を持つ「あらゆるApple製デバイスの中で最も高いピクセル密度を持つ、最もシャープなディスプレイ」とアピールしています。
しかし、昨年のiPhone XやライバルSamsungのGalaxy Note9と比較しても、いずれも非常に鮮明な表示が可能であり、大きな違いは見られなかった、と報告しています。
一方、ディスプレイの評価を専門とするDisplayMateはiPhone XS Maxのディスプレイを「史上最高」と高く評価しています。
本体の強度とバッテリー持続時間でリベンジなるか?
Consumer Reportsは、iPhone Xの総合評価を引き下げる要因となった、本体の強度とバッテリー持続時間のテスト結果も後日発表すると予告しています。
昨年、Consumer Reportsが実施した高さ2.5フィート(約76センチメートル)からの落下テストで、iPhone Xはディスプレイと背面のガラスパネルが破損してしまいました。
またバッテリー持続時間では、他モデルのスマートフォンに敗れ、同誌によるiPhone Xの総合評価が下がる一因となりました。
AppleはiPhone XSのバッテリー駆動時間を「iPhone Xより最大30分長い」と説明しており、テストの結果が注目されます。
Source:Consumer Reports
Photo:Apple
(hato)