iPhone9は93,390円!?予測した投資銀行「Appleが安く売る理由はない」

9月12日の新作発表会「Gather round」を前にして、投資銀行Goldman Sachsがここ数カ月採っていた弱気な見方から一転して、Appleの目標株価を240ドル(約26,400円)に引き上げています。理由の1つは、iPhone9の849ドル(約93,390円)という価格予測です。
弱気だったと反省
9月8日時点でAppleの株価は221.30ドル(約24,340円)をつけ、時価総額も世界初となる1兆ドル(約111兆円)を優に突破しています。
しかしGoldman Sachsによれば、Appleの株価は現在よりも更に8%高い240ドルを目指すそうです。
このところ、Goldman SachsはAppleの株価に弱気なスタンスを採っていましたが、今回レポートを発表したアナリストによれば、慎重な見方のために「ツケを払う羽目になった(eat our hat)」そうです。「iPhone Xの需要悪化や株価の揺り戻しを見込んでいたものの、実際にはどちらも起こらなかった」
iPhone9は皆が思っているよりも高くなる
かといって、Goldman Sachsは、単純に次期iPhoneが爆発的に売れるから株価見通しを引き上げた、というわけでもないようです。
同社は、64GBのiPhone9が849ドル(約93,390円)になると予測しています。この予測は、iPhone8の価格と同じ699ドル(日本では78,800円)説や、Bank of Americaの出した799ドル(約87,890円)よりもかなり高額です。
しかし、Goldman Sachsは「699ドルで売ってもAppleにとっては意味がない」とし、逆に市場関係者の多くがiPhone9の価格を安く見積もっている、と指摘します。
そして、彼らが発表前に安く見積もっているからこそ、iPhoneの平均価格が明らかになった後は、Appleの利益が想定よりも増大するという思惑から株価が押し上げられるのではないか、というわけです。
AppleCare+の価格も値上がり?
また、Goldman SachsはAppleCare+から得られる収益も無視できない、と指摘します。
同社はAppleCare+のプランが、iPhone9で179ドル、iPhone Xsで219ドルに設定されると予想しています。こちらもiPhone8の129ドル(日本では14,800円)、iPhone Xの199ドル(日本では22,800円)から高くなる見通しですが、この値上げが「サービス部門の収益に寄与することになる」と予測しています。
サービス部門から得られる収益は年々増加しており、2018年第2四半期(4~6月)では売り上げ高が過去最高となりました。
こうしたことからGoldman Sachsは、同部門における2019年の年間収益が77億ドル(約8,470億円)となり、前年比で12.7%増加するだろう、と見積もっています。
Source:AppleInsider
Photo:YouTube-ConceptsiPhone
(kihachi)