Snapdragon 845搭載なのに3万円、Xiaomiのスマホが安い理由とは

POCO F1 xiaomi

xiaomi 小米之家 台湾
 
飛ぶ鳥を落とす勢いの中国ベンダーの中でも、コストパフォーマンスで存在感を際立たせているのがXiaomiです。他社のようにハイエンドモデルを高額で売るつもりはないと明言しているだけあって、スマートフォンから得られる利益率は5%ほどだそうです。

世界で一番安いSnapdragon 845搭載スマホ?

世界のスマートフォン市場でシェア4位につけるXiaomiですが、“お膝元”とも言えるのがインドです。同国でXiaomiが新たに発売した「POCO F1」は、64GBモデルが21,000ルピー(約32,500円)と、Qualcommの最上位チップSnapdragon 845が搭載されたスマートフォンの中では、破格の安さを誇っています。
 
POCO F1 xiaomi
 
チップ以外のスペックは大きく異なるにせよ、同じくSnapdragon 845が搭載されたSamsungのGalaxy Note9が1,000ドル(約110,000円)であることを思うと、いかにPOCO F1のコストパフォーマンスが優れているかが分かるというものでしょう。
 
なお、Xiaomiの最上位モデルである「Mi MIX 2S」でも、64GBモデルが3,299元(約53,700円)です。

秘訣は「上限5%」

ニュースサイトWccftechによると、他社のように699ドル(約77,700円)でスマートフォンを販売する日が来るのかと聞かれて、Xiaomiインドのマネージングディレクターを務めるマヌ・クマール氏は「そうでもして売らなければいけないスマートフォンの技術は、今のところ確認できない」と答えたそうです。
 
またXiaomiは、スマートフォンから得られる利益率の上限を5%としているため、さらなる利益を求めて値段を高く設定するつもりもないとのことです。

長期的な戦いが強いられるものの

薄利多売とも言えるこのビジネスモデルを、Wccftechは耐久競技の「トライアスロン」に例えています。
 
手っ取り早く利益を稼ぐためにスマートフォンの価格を上げるよりも、ユーザーの忠誠度を高めつつ、エコシステムで囲うという手法は、長期的な観点での戦略が求められるだけに、厳しい道のりだというわけです。
 
仮に今後パーツ価格が上昇すれば、それに応じてスマートフォンの値段も上げなければいけない日が来るのかも知れませんが、それはライバル企業も同じでしょう。
 
近々発表される「Mi MIX 3」でも最新技術が惜しみなく投じられるとあって、Xiaomiの地位が揺らぐことは当分なさそうです。
 
 
Source:Wccftech
(kihachi)

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この記事を書いた人

丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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