AirDropの写真送信が飛行機の離陸を遅らせる原因に

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オークランドからマウイ島へと向かうハワイアン航空の飛行機は、滑走路に向かう途中、iPhoneのAirDropによる写真送信が原因で搭乗ゲートへと引き返しました。同機は安全を確認した後に90分遅れで離陸しています。

暴力を示唆する画像

ハワイアン航空の機内にいた複数の乗客がAirDropで「殺人事件現場」のような写真を受け取りました。後から判明したのですが、この写真は実際の現場のものではありませんでした。しかし犯罪や殺人を示唆する写真が不特定多数に送られたことで、乗客は不安になり、機長は滑走路から搭乗ゲートへと引き返すことを決断しました。
 

AirDrop

人形を使った実習の写真


 
この写真の送信者は15歳の少女で、隣に座る母親にAirDropを送信しようとした際に操作を誤ってしまい、少なくとも15人が写真を受信してしまいました。ただ写真は実際の殺人現場ではなく、マネキンで再現された現場の風景で、高校の医学生物学部の実習に使われたものとされます。それでも犯罪(テロ)を示唆する画像として乗客が不安になるのもわかります。

罪には問われず

この写真を送信した少女と母親は一旦飛行機から降ろされ、事情を聞かれた上で次の便でハワイへと向かいました。多くの乗客に不安を与えたため、同じ飛行機でハワイに向かうことは許されなかったのですが、保安官事務所は彼女の行為が犯罪には当たらないとの判断を下しています。今年は同じくAirDropを使って迷惑画像を送ったことで国内で逮捕者も出ていますが、これとは悪質さなどの事情が異なるということでしょう。
 
iOS7
 
なお航空機内でAirDrop機能を使うには一定の制限があります。日本国内では機種にもよりますが、基本的に離陸前、離陸後を含めて機内での通信のための電波(Bluetoothなど)を使ったAirDropは利用可能です。ただドアが閉まってから開くまで、電波を発する機器が一切利用できない機種もまだ飛行しており、使用前に確認しておいたほうがいいでしょう。
 
 
Source:9to5Mac
(KAZ)

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