「Apple Watch Series 4」に採用?Appleの特許申請が明らかに
現地時間9月12日の発表が見込まれる「Apple Watch Series 4」への採用が期待される、大画面化と「焼き付き」予防のための技術を、Appleが特許申請していたことが明らかになりました。
約15%大画面化すると噂の「Apple Watch Series 4」
Appleが申請した特許は、「iPhone XS」とともに発表されると噂の「Apple Watch Series 4」に採用の可能性があります。
米メディア9to5Macが公式画像をスクープした「Apple Watch Series 4」は、画面周囲のベゼルが細くなることで、本体サイズは同じままで約15%大画面化すると言われています。
米特許商標庁(USPTO)が現地時間8月30日に公開したAppleによる特許申請の1つは、曲面で角の丸まったディスプレイに、ギザギザのない滑らかな画像を表示するための技術についてのものです。
複数のピクセルを組み合わせ、曲面ディスプレイに対応
特許申請書には、通常の表示に使うピクセルに加えて、滑らかな表示を実現するためのアンチエイリアス・ピクセルを組み合わせることで、曲面ディスプレイにきれいな画像を表示する方法が記されています。
以下の図解は、Apple Watchのディスプレイと、その断面を描いているように見えます。
この技術が製品化されれば、表面がカーブしたApple Watchのディスプレイをギリギリまで表示領域として使うことで、本体サイズが同じままの大画面化の実現が可能と思われます。
OLEDの「焼き付き」を防ぐ技術の特許申請も
Appleが申請したもう1つの特許は、Apple Watchに使われている有機EL(OLED)ディスプレイの「焼き付き」を予防するための技術についてのものです。
個々のピクセルが発光するOLEDは、バックライトの必要な液晶と比べて、コントラストの高い鮮やかな表示ができ、「黒」の表示に電力を消費しないため電力消費が少ないのが魅力です。
しかし、長時間同じ内容を表示していると、ピクセルにその内容が残ってしまう「焼き付き」と呼ばれる現象が起きやすいという弱点もあります。
Appleの特許申請書には、高解像度の画像を圧縮し、1つのピクセルを分解した2つのサブピクセルで分担して表示することで、焼き付きを予防する手法が説明されています。
この技術によって、ディスプレイを「常にオン」状態にすることが可能となり、Apple Watchを装着した腕を持ち上げなくても、時刻の確認ができるようになると期待できそうです。
「Apple Watch Series 4」発表イベントは現地時間9月12日開催
Appleが申請した特許の全てが製品化されるわけではありませんが、「Apple Watch Series 4」にこれらの技術が採用され、焼き付きのない大画面が実現すればApple Watchの使い勝手が高まりそうです。
流出した画像から、「Apple Watch Series 4」には紫外線計測機能が搭載されるのではないか、とも予測されています。
「Apple Watch Series 4」の発表が見込まれるAppleのスペシャルイベントは、現地時間9月12日午前10時(日本時間の13日午前2時)から開催され、その模様はライブ中継され、誰でも無料で視聴できます。
Source:PatentlyApple, 9to5Mac
Photo:9to5Mac, YouTube/Concept Creator
(hato)