Foxconn傘下のGIS、Galaxy S10の「超音波型」指紋認証センサーを担当か

Samsungが2019年上半期にリリースするとされるGalaxy S10について、Foxconn(鴻海)傘下でタッチパネル技術の開発を行うサプライヤーGISが、ディスプレイ下に埋め込むタイプの指紋認証センサーを供給する見通しであることが分かりました。
埋込みタイプの指紋認証センサーは第3世代へ
サプライヤー事情に詳しい台湾メディア経済日報によると、SamsungのGalaxy S10でGISが担当するのは、ディスプレイ下に埋め込むタイプの指紋認証でも「超音波式」とされる次世代型センサーです。
GISが開発する埋め込み式指紋認証センサーのうち、「第2世代」の光学式はすでにXiaomiによって採用されていますが、Galaxy S10に搭載されるという超音波式は「第3世代」にあたるとのことです。
経済日報は、「第3世代」の埋込み式指紋認証センサーが、Galaxy S10/S10 Plusの両方に搭載されると予測しています。同じベゼルレスデザインを採用しながらも指紋認証(Touch ID)の代わりに顔認証(Face ID)を搭載したiPhoneの対抗馬として、Galaxy S10シリーズが注目を集めるのは間違いないでしょう。
なお、ディスプレイ下に埋め込むタイプの指紋認証センサーは、スマートフォンメーカーの需要増に従ってサプライヤー側の開発が急速に進んでおり、2019年には指紋認証センサー市場全体で13%のシェアを占めると言われています。
一般的に超音波式は光学式よりも精度が高いとされており、Appleも開発を進めているだけに、今後の動向に要注目と言えるでしょう。
左手にApple、右手にSamsung
ちなみにGISが供給を行うのは、Samsung向けの指紋認証センサーだけではありません。
経済日報によるとGISは、9月12日のスペシャルイベントでの発表が予測される6.1インチ液晶ディスプレイ(LCD)搭載のiPhone用タッチセンサーも供給しています。
同メディアは「左手にApple、右手にSamsung」と勢いを形容していますが、GISの動向だけでも、母体であるFoxconnのスマートフォン市場における絶大な影響力をうかがい知ることができますね。
Source:経済日報
(kihachi)