スマホユーザーの6割はカメラに不満との調査結果、MMD研究所が発表
MMD研究所は「スマートフォンカメラの利用に関する調査」の結果を発表しました。約9割の回答者が写真撮影に主に使う機器はスマートフォンのカメラと回答しています。カメラ機能の不満点としては暗所撮影、手ぶれ補正、ズーム時の画質などが挙げられています。
10代女性が写真撮影に使うのは100%がスマホカメラ!
調査は、スマートフォンのカメラ機能を利用したことがある15歳から69歳の男女2,000人を対象に、8月10日から12日にかけてインターネットで実施されています。
写真撮影に最も利用しているデバイスは「スマートフォンのカメラ」が87.7%で、2位以下のコンパクトデジカメ(7.4%)やデジタル一眼レフカメラ(2.4%)などを大きく引き離しています。
性年代別にみると、男性よりも女性でスマートフォンのカメラをメインで使うユーザーの割合が高く、10代女性では100%に達しました。
よく撮るのは「友達、家族や恋人との写真」が約半数
スマートフォンのカメラで撮影するシーンを上位3つまで聞いたところ、トップは「友達・家族・恋人との写真」で47.3%でした。以下、「自然の風景写真」36.4%、「街並みの風景写真」29.2%などが続きました。
スマホカメラの不満は「暗い場所」「手ぶれ」「ズーム画質」
スマートフォンのカメラに不満があるとの回答は全体の59.6%と、約6割のスマートフォンユーザーがカメラに不満を抱いています。
不満の内容を上位3つまで挙げてもらったところ、「暗がりでの画質」34.2%、「手ぶれ補正」23.3%、「ズーム後の画質」(21.5%)がワースト3となりました。
なお、「ズーム後の画質」は、iPhone XやiPhone8 Plusのような光学ズーム対応モデルで、光学ズームの範囲内なら、画質を落とさずにズームすることが可能です。
スマホ購入時、カメラ情報収集は「公式サイト」と「店員」が同率首位
スマートフォンを購入する際、スマートフォンのカメラ機能を調べた回答者が52.3%とほぼ半数でした。
情報をどこで調べたかを複数回答で尋ねたところ「公式サイト」と「店員に話を聞いた」がともに35.1%でトップ、以下「店頭のPOP」22.1%、「口コミサイトなどのレビュー」14.5%などと続きました。
スマホ購入時、カメラ機能重視派は4割弱
スマートフォン購入時、38.8%の回答者が「カメラ機能を重視した」と回答しており、僅差で「重視しなかった」の36.1%を上回っています。
「重視した」との回答者に、次回購入時にスマートフォンのカメラに求める機能を複数回答で聞くと「手ぶれ防止機能」43.2%、「ピントが正確に合う機能」42.0%、「暗い場所でもきれいに撮影できる機能」40.6%がトップ3となりました。
スマホで撮った写真、10代女性の81%は加工経験あり
スマートフォンで撮影した写真を「加工したことがある」が33.4%でした。
性年代別では、10代女性は81.0%、20代女性は59.1%と、10〜20代女性では加工経験者が多数派です。男性よりも女性の方が加工の経験率が高い傾向にあります。
経験のある写真加工は、「彩度・明暗・色などを調整する」45.1%、「フィルターをかける」30.7%、「文字・スタンプ・フレームなど入れる」27.4%で上位に並びました。
iPhoneのカメラ性能をアピールするApple
Appleは、「iPhoneで撮影」の広告シリーズを展開するなど、iPhoneのカメラ性能の高さをアピールしています。
光学2倍ズームのできるデュアルカメラも、2017年発売のiPhone Xの望遠レンズは、前年に発売されたiPhone7 Plusと比べて暗い場所でも撮影可能になるなど、進化をとげています。
カメラ情報専門サイトDxOMarkでは、発売直後のiPhone8 Plusが「スマホ史上最高」と絶賛されたものの、数週間後に発売されたGoogleのPixel 2にその座を奪われました。11月に発売されたiPhone Xは、特に静止画で高い評価を獲得しながらも総合評価でPixel 2に惜敗しています。
9月12日の発表が噂される新型iPhoneのうち、2モデルはデュアルカメラと有機EL(OLED)を搭載すると予測されています。
Source:MMD研究所
Photo:Apple/YouTube
(hato)