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2018年8月19日 23時05分

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Appleは時価総額1兆ドルを超えたが最大の企業というわけではない?

Apple ティム・クックCEO
 
Appleは株式時価総額において1兆ドル(約110兆円)の大台に到達し、名実ともに米国で最も大きな企業として認知されていますが、従業員数や資産額を見ると必ずしも最大とはいえないとの意見があるようです。

資産額や従業員数が多くないApple

米雑誌Fortuneが最初に米国の最も大きな企業500のリストを作ろうと試みたのは1955年のことですが、当時は企業の収益が企業サイズを測るための指標となっていました。
 
大企業といえば、多くの製品を売り上げる企業であり、1955年時点では、自動車製造のGeneral Motors(GM)が米国の自動車市場の54%のシェアを獲得し、約100億ドルの年間売上でFortuneのランキングで1位に輝きました。
 
当時、GMは株式時価総額で1位、資産額で大手通信のAT&Tに続き2位、従業員数は624,000人でAT&Tに次いで2位となっており、これぞ大企業たる様相を呈していましたが、現在のAppleを見てみると、1兆億ドルを超えた株式時価総額に対して、従業員数や資産額はそれほど多くないことがわかります。
 
2017年のAppleの株式時価総額、従業員数、資産額、土地や機器などの有形資産のシェア、売上を、1968年のGMのものと比較すると、Appleの従業員数や有形資産のシェアが極端に少ないことがわかります。
 

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Appleの少ない従業員数

Appleは製品生産のため巨大な工場を保有しているわけではありません。代わりにサプライヤーのFoxconnがiPhoneの組み立てを担っています。
 
Appleが保有する土地や機器などの有形資産は少なく、また従業員数も全世界で123,000人に留まっています。AppleはApple Storeという小売店を運営しているにも関わらず、米国内で最も従業員数の多い50企業にランク入りしていません。
 
Appleは本当に巨大企業なのでしょうか?株式時価総額においては間違いなくそう呼べるでしょう。しかしながら従業員数においては決して巨大とはいえません。
 
しかしながら、Appleを含める株式時価総額の大きい企業トップ5を見てみると、従業員数が少ないのはAppleだけでないことがわかります。Apple、Amazon、Alphabet(Googleの親会社)、Microsoft、Facebookの2018年の従業員数をすべて合わせても、1968年時点の株式時価総額トップ5企業、IBM、AT&T、GM、Exxon、Kodakの従業員数を合わせた200万人の半分にも至っていません。
 

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従業員数が少ないほうが株価は高くなる?

Facebookと米スーパーマーケットチェーンKrogerを比べてみると、巨大テック企業の傾向が浮かび上がってきます。
 

米バージニア州のKroger


 
Facebookは2017年に410億ドル(約4兆5,300億円)の売上を計上しましたが、従業員数はわずか25,000人です。Krogerは米国で3番目に従業員数が多く、449,000人の従業員で1,230億ドル(約13兆6,000億円)を売り上げています。言い換えれば、KrogerはFacebookの従業員数の18倍の人材を要しているわけです。
 
時価総額で見ると、Facebookは8月2日時点で5,090億ドル(約56兆2,500億円)となっていたのに対し、Krogerは240億ドル(約2兆6,500億円)以下に留まりました。実にFacebookの時価総額はKrogerの20倍に相当します。
 
このことからも、ウォール街は従業員数の少ない企業を好むことが伺えます。2000年から2015年までの間に上場した企業のうち、中央値を見てみると、16年間でわずか51の仕事が新たに創設されたに過ぎないとのデータもあります。
 
動画ストリーミングサービスのNetflixは8月2日時点で株式時価総額3,450億ドル(約38兆1,260億円)で、Krogerの14倍となっていましたが、従業員数はわずか5,500人であったことがわかっています。
 
 
Source:heavy
Photo:Virginia Retail/Flickr, Apple
(lexi)

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