米民主党、立候補者にZTEやHuaweiのデバイス使用を禁止

 
11月に行われる米国の中間選挙に向け、民主党全国委員会（Democratic National Committee、略称：DNC）は、立候補者にZTEやHuaweiのデバイスを使用しないよう通達したことが明らかになりました。

情報の改ざんや流出を懸念

「民主党職員や、選挙キャンペーン職員がZTEもしくはHuaweiのデバイスを使用しないのは非常に重要なことだ。もし仮に値段が安かったり、無料だとしてもだ」と、DNCのセキュリティ・オフィサーのボブ・ロード氏は記述しています。
 
「ZTEもしくはHuaweiのデバイスをスタッフ向けに購入したり、使用しないよう注意してください。私用と仕事関係、どちらでの使用も控えてほしい」と、ロード氏は追記しています。
 
FBIのディレクター、クリストファー・レイ氏はDNCに対し、「我々と価値観を共有しない外国政府がバックについている企業が、我々の通信ネットワークの中に入ってくることを深く懸念している」と警告したとされています。
 
「情報が不当に改ざんされたり、盗まれたりする可能性がある。水面下でスパイ行為が行われるかもしれない」と、レイ氏は自身が抱く懸念を表現しています。

中国ベンダーは安全と主張

FBIのレイ氏のコメントを受けて、Huaweiは「我々は170カ国でビジネスを展開しており、政府と顧客から信頼されている。他のベンダーと比べてサイバーセキュリティ上のリスクが高いということはない」と、事実を否定しています。
 
ZTEは、「上場企業として、アメリカ合衆国で適用される法律と規律に準じ、キャリアと協力してより強固なプロトコルを模索し、高いビジネス基準を保つ姿勢である」と、コメントしています。
 
ZTEとHuaweiのデバイスは米軍基地での販売がすでに禁止されており、ZTEは今年4月から数カ月間、米商務省より米企業との取引禁止措置を受けていたことで知られています。
 
 
Source:CNN Money
(lexi)