フランス政府、9月1日より学校でのスマホ使用を全面禁止へ


 
フランス議会は、今年9月1日より、15歳以下の児童が学校においてスマートフォンを使用することを全面的に禁止する法案を可決しました。

学校でのスマホやタブレット使用は全面禁止に

新しい法律により、同国内の学校に通う15歳以下の学生については、9月1日より学校へのスマートフォンおよびタブレットの携帯が禁止、または携帯した場合でも電源を切ることが義務付けられます。議会は新法案について、生徒たちがスマホ中毒に陥るのを防ぎ、授業を円滑に進めるためと説明しています。
 
ただし授業に必要な場合や課外活動時、障がいを持つ生徒については例外とするとしています。また高校の場合は学校ごとに、若干の規制緩和が認められる模様です。

「接続を切断する権利」法も成立

フランスでは今回の新しい法案が可決される前から、授業中のスマートフォンの利用は禁じられていました。2017年のフランス大統領選挙においてエマニュエル・マクロン大統領は、学校におけるスマホの全面禁止を主張しています。
 
またフランスでは昨年、フランスの企業に対し、職場外での業務関連のメールのやり取りなどに制限を設けることを求める法案が可決されました。「接続を切断する権利」と称される同法は、仕事のストレスや燃え尽き症候群の予防が目的とされています。

次期OSではスマホの利用状況が管理可能に

また絶えずスマホをチェックせずにはいられない、いわゆる「スマホ中毒」も、世界的な問題となっています。Appleはこうした状況を受けて、次期OSであるiOS12で、スマホの利用状況を管理できる「スクリーンタイム」機能を導入しているほか、Googleも今秋リリース予定のAndroid Pで、アプリなどの使用時間を管理できる「ダッシュボード」機能を追加しています。

 
 
Source:Washington Post
Photo:Pixabay
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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