2018年4-6月はMacの販売台数が2010年以来過去最低に


 
Appleは現地時間7月31日に同社第3四半期(2018年4-6月)の業績を発表しましたが、この四半期におけるMacの販売台数が、2010年第3四半期以来過去最低の数字となったことがわかりました。

400万台を切ったのは過去5年間で2四半期だけ

Appleによると、4-6月の期間中のMacの販売台数は372万台でした。この数字は2010年第3四半期の347万台以来の最低の数字であり、また販売台数が400万台を下回ったのは、過去5年間で2010年第3四半期と今回の四半期の2四半期のみです。
 
2017年第3四半期のMacの販売台数が429万台だったことを考えると、対前年同期比で13%もの減少を記録したことになります。金額ベースでも対前年同期比で5%減となりました。

新製品のリリースがないのが最大要因

Macの販売台数減少については、いくつかの理由が考えられます。ひとつは消費者の購入志向がMacから、iPadやiPhoneへと移行していることです。iPhoneとiPadを合わせた収益が、Appleの第3四半期収益の約65%を占めているのに対し、Macの収益が占める割合はわずか10%です。
 
しかしそれよりも大きな理由は、Macに新製品が追加されていないことでしょう。昨年末にリリースされたiMac Proを除くと、2017年以来新しいMacは発売されていません。
 
12インチMacBookとiMacシリーズは2017年6月からアップデートされておらず、MacBook Airは昨年若干のCPUのクロック速度向上というマイナーチェンジがあった程度で、基本的には2015年3月から変わっていません。
 
Mac miniに至っては2014年10月から同じモデルが売られており、Mac Proは2013年12月以来アップデートされていません。ただしAppleは、2019年にはモジュラー式の新モデルを発表すると明言しています。
 
7月にMacBook Proが発売されたものの、第3四半期の売上には反映されていません。昨年は新型MacBook Proが6月初めに発売されたため、第3四半期売上に貢献しました。

今秋は複数の新しいMacが発表か

ただし今年は新しいMacが複数発売される見通しです。Apple情報に詳しいアナリストのミンチー・クオ氏は、今秋Mac mini、12インチMacBook、iMacが発表されると予測しています。

 
 
Source:MacRumors
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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