Apple、インド政府と和解か〜iOS12から報告機能を認める

    TRAI Apps

    TRAI Apps
     
    ユーザーのプライバシーを侵害する可能性があるアプリのApp Storeでの公開を巡り、インド政府と対立してきたAppleですが、Apple側の提案により和解への糸口が見えてきたようです。

    インドからiPhoneが締め出される危機に直面!?

    インドの通信規制庁(TRAI:Telecom Regulatory Authority of India)は、国内で深刻化するスパムメールや迷惑電話関連のトラブルを受けて、これらをブロックするアプリ「Do Not Disturb(DND)」を開発、普及を推進しています。
     
    しかし同アプリはユーザーの通信ログやテキストメッセージを参照するため、プライバシーを侵害する可能性があるとして、AppleはこれまでDNDアプリのApp Storeでの公開を却下してきました。
     
    これに対しインド通信当局は、すべてのスマートフォンを対象に、今後6カ月以内にDNDアプリを動作可能とすることを要求、アプリを搭載していないものについては、国内の通信ネットワークを使用不可とするという、新たな規制を発表しました。
     
    つまりDNDアプリをApp Storeで公開、ダウンロードできるようにしなければ、インド国内でiPhoneは実質上使用できなくなるということです。

    iOS12でDNDと同様の機能持つアプリを認める

    Appleは新規制を受け、今秋正式公開予定のiOS12ではアプリ開発者が、DNDと同等の機能を持つiOSアプリを開発することを認めたようだ、と現地メディアBusiness Standardが報じています。
     
    同メディアによれば、アプリ開発者はこれにより、「迷惑なコミュニケーション」をブロックする機能拡張を自分のアプリに追加でき、ユーザーは「通報」オプションで、迷惑電話やメッセージを通報可能になるとのことです。
     
    インド国内でのiPhoneシェアは非常に低く、2018年第2四半期(4-6月)には過去最低の1%まで縮小したと報じられています。

     
     
    Source:Business Standard via AppleInsider
    (lunatic)

    この記事がお役に立ったらシェアお願いします

    この記事を書いた人

    元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

    特集

    [PR]オフィシャルサイト

    目次