Siri共同創設者の最後の1人、トム・グルーバー氏がAppleを退社

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Hey, Siri
 
Appleの人工知能(AI)戦略の変更に従い、バーチャルアシスタントSiriを生んだベンチャー企業Siriの共同創設者、トム・グルーバー氏がAppleを退社することが明らかになりました。
 
【2018/07/20 17:45 お詫び】記事公開当初、記事タイトルで「ジョン・グルーバー」となっていましたが、正しくは「トム・グルーバー」でした。

Siriの後退とAI研究グループの再編

Appleは7月上旬、Siriの開発グループと、機械学習プラットフォームのCore MLチームを統合し、新AI研究部門の設立を発表しました。新たなAI研究グループを率いるのは、元Googleエグゼクティブのジョン・ジャナンドレア氏です。
 
AppleのAI戦略の大幅変更に伴い、Siriの共同創設者でAppleに残っていた最後の1人、トム・グルーバー氏が退社することがわかりました。
 
2010年にAppleにより2億1,000万ドル(約236億81万円)で買収されたSiriの技術は、iPhone4sで初めて導入されました。デビュー当初は、音声認識と、アシスタント機能のユニークな組み合わせが批評家たちの大きな注目を集めました。
 
しかしながら近年、SiriはAmazon AlexaやGoogle アシスタントなどに対して遅れをとっているといわれており、研究アプローチの変更を余儀なくされた模様です。
 
グルーバー氏は、昨年TEDで登壇した際、人工知能が人間の記憶を拡張してくれる、理想的なAIの形について熱心に語っています。
 
「もし、コンピュータのように確かな記憶能力を人間が持つことができるとしたら、どのような生活が待っているだろう?」「もし、会った人のすべての名前、名前の読み方、家族構成、好きなスポーツ、その人と最後に交わした会話などを覚えることができるとしたら?」と、大衆に疑問を投げかけました。
 

 
Apple退社後、グルーバー氏は「写真への個人的興味と、海洋保全」に時間を充てる予定であると報じられています。
 
 
Source:The Information, BGR
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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