Apple、市民から不評だったApple Storeのデザイン案を刷新〜豪メルボルン

メルボルン Apple Store 新デザイン

メルボルン Apple Store 新デザイン
 
Appleが、南半球初の旗艦店舗としてオーストラリアのメルボルンに出店を計画しているApple Storeのデザイン案を大幅に変更しました。当初のデザイン案は不評で、市議会から満場一致でデザイン変更を求められていました。

昨年12月の計画発表に反対の嵐、市議会もデザイン変更求める

Appleが南半球初の旗艦店舗としてオーストラリアのメルボルン市中心部のフェデレーション・スクエアにApple Storeの出店を計画しています。
 
しかし、昨年12月に計画が公開されると、市民の憩いの場への出店について市民の声が反映されていないことや、「ピザハットの塔」と揶揄された独創的なデザインに、反対の声も多く挙がっていました
 
2月には、メルボルン市議会がApple Storeのデザイン変更を州政府に求めることを満場一致で決議していました。

直線的なデザインに変更

現地時間7月20日、Apple Storeの新たなデザイン案が提出されたことをフェデレーション・スクエアが公式ブログで発表しました。
 
Appleは新たなデザイン案の検討にあたり、フェデレーション・スクエアの管理団体、ビクトリア州政府、メルボルン市議会との検討会を重ねたそうです。

 
公開された画像では、寺院のような傾斜した屋根を持つデザインから、箱を重ねたような直線的なデザインへと大幅に変更されていることがわかります。
 
メルボルン Apple Store 新デザイン
 
上空から新旧デザインを比較した画像がこちらです(右が新デザイン)。
 
メルボルン Apple Store 比較 9to5Mac
 
直線的になった屋根には、ソーラーパネルが設置され、店舗で使用する電力に活用されます。
 
メルボルン Apple Store 比較 9to5Mac
 
バルコニーからは、メルボルン市街地や、ヤラ川を眺めることができます。
 
メルボルン Apple Store 新デザイン
 
また、1階部分に設置され、各種イベントが開催可能な公共スペースを、従来の案から500平方メートル以上拡大し、市民の憩いの場になじむよう工夫されています。 
新しいデザイン案がメルボルン市民に受け入れられるかは不明ですが、Appleの当初計画では2019年に着工、2020年の完成を目指していました。

Apple Storeを地域コミュニティの核にしたいApple

Appleは、「タウン・スクエア」というコンセプトで、世界のApple Storeを単なる製品販売の場ではなく、「Today at Apple」などを通じて地域の住民が交流できる、コミュニティの一部となることを目指しています。
 
公共性の高い場所に出店するApple Storeについては、スウェーデンのストックホルム市中心部にあるクングストレッドゴーデン公園 (Kungsträdgården) へのApple Store出店計画について、住民からの意見が集められています

 
 
Source:AppleInsider, 9to5Mac, Federation Square
(hato)

この記事がお役に立ったらシェアお願いします

この記事を書いた人

2013年からライター&編集担当として活動。2007年、駐在中のシリコンバレーで発売直後の初代iPhoneに触れて惚れ込む。iPhone歴は3GS→5s→6 Plus→7 Plus→XS Max→12 Pro Max→14 Pro。

特集

目次