Intelモデムチップ、今年からすべてのiPhoneに採用される可能性

米チップメーカーIntelのモデムチップが、今秋からすべてのiPhoneに搭載されるかもしれません。
Intelの強さは揺るがない?
AppleがiPhoneのモデムチップの調達先をIntelから台湾のMediaTekに切り替えるとの報道が6月下旬にあったように、Intelの優位性が失われつつあるとみられていましたが、Intelモデムチップのシェアがこれまでになく高くなる可能性が新たに浮上しています。
iPhoneのモデムチップは、現在QualcommとIntelの両社が供給していますが、Intelは今秋発売のiPhoneでそのシェアを70%まで伸ばす見込みであると4月に報じられました。その際、歩留まりの低さ(不良品発生率の高い状態)が改善されれば、Intel製モデムが70%以上を占めることも可能といわれていましたが、The Motley Foolによると、すでに生産上の問題は解決されており、今秋以降すべてのiPhoneにIntel製モデムチップが採用されることもあり得るとのことです。
CDMAのサポートもOK
IntelはiPhone7シリーズ向けに「XMM 7360」、iPhone8シリーズ、iPhone X向けに「XMM 7480」モデムチップを供給していますが、通信規格CDMAがサポートされていないことが問題とされてきました。CDMAなしでは利用できない通信会社もあるためです。
しかしながら、最新のモデムチップ「XMM 7560」は、CDMAをサポートしており、理論的には今後発売されるすべてのiPhoneへの搭載が可能となりました。
iPhone SEとiPhone6シリーズにはIntel以外のモデムチップが使用されていますが、iPhone6シリーズの販売が終了すると、Intel製モデムチップが全モデル採用となることも十分にあるでしょう。
Source:The Motley Fool
(lexi)