Apple Pay、ポーランドで好発進 先発のGoogle Payに迫る勢いだが…
ポーランドでのApple Payは先日提供が始まったにも関わらず、非常に好調なスタートを切り先発のGoogle Payに迫るユーザー数を確保していると現地メディアが報じています。このことはApple Payの便利さが国を選ばず、モバイル決済の主役の一つであることを示しているのでしょう。
ユーザー数17.5万〜20万人
ポーランドでのApple Payは先月から始まったのですが、数週間のうちにユーザー数は17.5万から20万人と推計される規模まで成長しています。これは約3年前にサービスの始まったGoogle Pay(Android Pay)の同国のユーザー数(約30万人)に一気に迫る勢いとして注目されています。ただこれらの数字はAppleが公式に発表した数字ではなく、調査会社のデータが元になっており、正確性に欠ける可能性はあります。
とはいえ、これほどの成長を見せたのはApple Payの便利さが、導入前からポーランドのiPhoneユーザーにも十分に周知されていた結果だと考えられます。ヨーロッパではポーランドを含めて19の国と地域でApple Payが使えるようになっており、その便利さが域内のユーザーに伝わっているのでしょう。
成長には限界
しかしポーランドは圧倒的にAndroidユーザー(2,200万人)が多く、iOSユーザーは55.7万人とされます。つまりApple PayはスタートダッシュでiOSユーザーの3分の1を取り込んでいることになり、ここからさらにユーザー数増加が加速していくことはないと予想されます。
一般的にヨーロッパ、特に東欧ではAndroid端末のユーザーが多く、Apple Payの普及には大きな障害があるといえます。今後、モバイル決済はポーランドでも発展していくと考えられますが、Apple Payの成長余地はスタートダッシュの好調さとは裏腹に、あまり大きくないと考えられています。
Source:9to5Mac
Photo:Apple
(KAZ)