Facebook、ユーザーの表情を検知してフィルターをかける技術を開発中か

    facebook 特許 自撮り フィルター セルフィー

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    泣きたい気分を相手に伝えたい時、どんなフィルターや絵文字を使うのが効果的でしょうか。近い将来カメラに向かって泣き真似をするだけで、AIが自動的に表情を読み取って「涙」をつけてくれる日が訪れそうです。

    怒った顔がアングリーバードに

    Facebookが取得した特許によると、同社はセルフィー(自撮り)の際、自動的にユーザーの表情を読み取ってフィルターをかけてくれる「表情検知」技術を開発しているようです。
     
    これまで同様のアプリでは、自分でムードに応じたフィルターを手動でつけるのが一般的でしたが、特許では「例えば、アプリが“幸せ”を(表情から)読み取れば、“ハッピーパンダ”なるマスクが出てくる。その一方で“驚き”には“驚いた目”のマスクが、“怒り”には“アングリーバード”のマスクが、“悲しみ”には“大泣き”のマスクが出てくる」と説明されています。
     
    facebook 特許 自撮り フィルター セルフィー
     
    実際に特許に添付された画像では、怒っているユーザーの頭部が、そのまま有名キャラクターの“アングリーバード”に置き換わっている様子が確認できます。表情の検知には機械学習アルゴリズムが用いられるとのことです。

    周囲の背景まで検知される?

    しかし、なぜハッピーパンダなのでしょうか。
     
    Facebookは公開された特許で、単にユーザーの表情のみを検知するだけでなく、周囲の環境やプロファイル、位置データと組み合わせて、フィルターを提示する技術についても言及しています。つまり、仮に「ユーザーが動物園でパンダを見ており、嬉しそうな表情で写真を撮る」という状況があったなら、表情のみならずカメラに映り込んだパンダもAIが検知して、ハッピーパンダをサジェストすることができる、というわけです。
     
    facebook 特許 自撮り フィルター セルフィー
     
    いささか不気味にも思えるこの技術が実現すれば、Facebook傘下のInstagramに採用される可能性が高いですが、最近ではプライバシー問題でやり玉に挙がっている同社なだけに、表情検知機能の実装には慎重さが求められるところでしょう。
     
    なお、顔認識システムを活用してユーザーにマスクをかけるというアイデア自体は、すでに2017年よりAppleが「アニ文字」として実装しています。
     
     
    Source:USPTO,Mashable

    (kihachi)

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    丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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