Googleの新AI「Google Duplex」、今夏より電話予約の実験を開始

 
人間そっくりに話すGoogleの新AI「Google Duplex」が、いよいよ実証実験段階に入るようです。米大手メディアThe Vergeなどの一部メディアが招待されたライブデモで発表され、YouTubeにはデモ動画が公開されました。

実験初期段階では営業時間を聞くのみ

Googleは現地時間27日、Google Dupulexの実証実験を開始すると発表しました。
 
実験は「信頼できるユーザー」と「Google Duplexからの電話を受けることに同意した企業」の間でのみ行われ、今後数週間は「営業時間を企業に問い合わせる実験」が行われます。今夏には「レストランやヘアサロンに予約を入れる実験」も開始するとのことです。

新しいデモ動画を公開、自身がAIであると明かすように

 
Google Dupulexは、Googleの開発者会議I/O 2018にて発表され、人間そっくりの会話をすることで話題になりました。これまでの音声アシスタントは、決まりきったフレーズや抑揚のない発声などいかにもロボットのような声でしたが、Google Dupulexは人間のように会話の中で「uh（あー）」や「um（えー）」といった間投詞なども交えて会話をします。
 
しかし、発表当初はあまりにも人間そっくりに話すため、人間とAIを区別できないとして、倫理やプライバシーの問題を不安視する声も上がっていました。Googleはこれらの議論を受けて5月10日、Google Dupulexに情報開示機能を搭載すると発表しています。
 
そして、Googleは今月27日に新たなデモ動画を公開しました。
 

 
動画内には、女性がGoogle Duplexを使い、レストランに予約を入れる様子が収められています。Duplexが電話をかける際には自分がクライアントから予約を依頼されたGoogleアシスタントだと名乗り、会話の内容は録音されている旨を伝えています。
 
 
Source:CNET Japan
Photo:photo AC-きなこもち
(kotobaya)