7年に及ぶAppleとSamsungのデザイン盗用訴訟、両社の和解で終結
AppleとSamsungの、約7年間にわたる法廷闘争に終止符が打たれた模様です。両社が、訴訟を取り下げることで合意したことが裁判所に提出された書類から分かりました。
AppleとSamsungが訴え取り下げを裁判所に報告
AppleとSamsungが、現存する訴えとそれに対する反訴を取り下げることで合意したことを報告する書類が、カリフォルニア州北部を管轄する連邦地方裁判所に提出された、と米メディアMacRumorsが報じています。
現時点では、両社の間で取り交わされた和解の具体的な条件については判明していません。
7年間にわたったデザイン盗用訴訟
AppleとSamsungの間の訴訟は、iPhoneのデザインをSamsungが盗用した、として2011年にAppleがSamsungを訴えてから約7年間にわたり続いていました。
これまでの裁判では、Samsungによるデザイン侵害を認める判決が下されていますが、Samsung側は「賠償の対象はiPhoneの販売額全体に対するものではなく、デザインを盗用した部分にだけ発生する」などと主張し、賠償額の減額などを求めて訴えていました。
2015年に「和解」報道の直後に訴えたSamsung
米カリフォルニア州の裁判所は今年5月に、Appleの訴えを認め、SamsungがAppleに対して約5億3,900万ドル(約590億円)の賠償金を支払うよう命じる判決を下していました。
Samsungはこの判決を不服として、再審を請求する構えであると報じられていましたが、結果的には和解の道を選んだようです。
ただし、Samsungは2015年に判決を受け入れたと報じられた直後、賠償額の減額を求めて連邦最高裁判所に訴えており、今後さらに動きがある可能性もあります。
Source:MacRumors
(hato)