MacにIntelの高性能単体グラフィックボードが将来的に搭載される?


 
米チップメーカーのIntelは、2020年までに単体のグラフィックボード(GPU)を開発予定であることがわかりました。Macにも将来的にIntelのGPUが搭載される可能性がありそうです。

単体GPUでライバル企業への追い上げを目指す

6月始めのイベントで、Intelのブライアン・クルザニッチ最高経営責任者(CEO)が単体GPUの開発を数年内にも行なう予定であることを明かしましたが、Intelの公式Twitterアカウントもこれを認めたようです。過去に発表された公式ニュースに、「Intelの最初の単体GPUが2020年に披露されます」と添え書きをつけてツイートしたのです。
 


 
Intelは、企業向けと消費者向けの両方をターゲットに単体GPUの開発を進めているようです。企業向けには、データセンターでの使用や、AMDやNvidiaのように機械学習や人工知能(AI)への採用を見据えているとされています。
 
消費者市場では、IntelはAMDやNvidiaと直接競争することになります。デスクトップコンピュータやノートパソコンへのGPUの提供を狙ってくるでしょう。Intelはすでに、Intel HD GraphicsやIntel Iris Graphicsなど、統合GPUの供給を行なっています。
 
Intelは、競合するAMDのGPUを組み合わたG-seriesプロセッサを今年の1月に発表しており、このことからも自社製GPUが十分に強力でないことを認めているともいえます。
 

Intel G-Series processor

数年前からすでに開発を進めていたか

単体GPUのアーキテクチャを一から作るには相当な努力が必要とされており、Intelは数年前からすでに開発を始めていた可能性があります。Intelは2017年11月にAMDのグラフィック部門を率いたラジャ・コドゥリ氏を採用しています。
 
GPU市場は、NvidiaとAMDが過去20年間独占しており、Intelが入り込むのは難しいように思えますが、すでに開発している単体CPUとの親和性の高さは、Appleなどのノートパソコン生産者にとっては魅力的だと、米メディアAppleInsiderはコメントしています。
 
 
Source:AppleInsider
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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