iOS12のARKit2.0アプリ「メジャー」の実力は

メジャー

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AppleはiOS12でARKitを進化させ、現行のARKit1.5からARKit2.0へとアップグレードします。この進化に合わせてAppleはこれまでサードパーティ製のアプリで提供されていた長さの測定機能を「メジャー」アプリとして提供します。

長さと面積と水平度

iOS12に内蔵されるメジャーアプリは、これまでコンパスアプリにあった水平度を測定する機能を取り込み、長さ、面積、水平度の測れるアプリになります。同様の機能はサードパーティ製のアプリで今でも使えるのですが、ARの精度も影響してか測定にムラがあり、誤差も出やすいなど、あまり使えるアプリではありませんでした。これがARKit2.0でどこまで精度が上がるかに多くの人が関心を持っています。
 


 
ネットメディアAppleInsiderはメジャーアプリのハンズオン動画を公開しています。動画では水平面垂直面を問わず長さの測定ができ、また四角い角を認識すると自動で2辺の長さと面積が計算されて表示されます。また小さな対象物も近寄って長さが測定できるようになっており、他社製のメジャーアプリより使い勝手は良くなっていそうです。

測定の精度は…

ARKitを使ったメジャーアプリは現在でも多数リリースされています。ただこれらアプリでの測定では多少の誤差は出てしまいます。誤差はアプリの完成度だけの問題ではなく、ARKitの精度の問題が関係しているため、ある程度は仕方がない部分もあります。ただARKit2.0で精度は向上しているようで、今回の検証ではアップルのメジャーアプリの誤差は手元での測定では数ミリ程度とされます。
 
メジャー
 
用途によっては数ミリの誤差では使い物にならないのですが、日常生活で小包のサイズを測ったり、カーテンを買うために窓のサイズを測ったり、額縁を買うために絵のサイズを測ったりといった用途では許容範囲かもしれません。

 

なおAppleがiOS12のプリインストールアプリとしてメジャー機能を提供するため、現在AppStoreで配信されている同様のアプリは存在意義を失う可能性があります。これらアプリの開発者は新たな付加機能を組み込む必要がありそうです。
 
 
Source:AppleInsider
(KAZ)

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