iOS12、ロックから1時間経過でiPhoneとUSB機器の接続を無効化

    iOS12 WWDC

    WWDC 18 iOS12
     
    iOS12では、iPhoneやiPadがロックされて1時間が経過すると、USB機器との接続がブロックされる設定になっていることが分かりました。米連邦捜査局(FBI)などが捜査に使う機器によるアクセスがさらに困難になります。

    ロックから1時間でUSB機器の接続をブロック

    iOS12の設定アプリでは、「Touch IDとパスコード」に、ロック中にアクセスを可能にする項目として「USBアクセサリ」の設定ボタンが追加されている、と米メディアMacRumorsが報じています。
     
    iOS12 USBアクセサリ設定 MacRumors
     
    初期状態では、iPhoneやiPadがロックされてから1時間が経過すると、Lightning端子を介したUSBアクセサリへのアクセスが禁止される設定になっています。

    FBIなど捜査機関によるロック解除は一層困難に

    この設定は、FBIなどの捜査機関は、捜査対象の人物からロックされて1時間以内にiPhoneを入手して「GrayKey」などの機器に接続しない限り、データにアクセスできなくなることを意味します。
     
    この設定により、コンピュータにiPhoneを接続してバックアップする場合などは、iPhoneのロックを解除する必要がありますが、iPhoneの所有者であればロックを解除できるはずなので、ユーザーにとって実質的なデメリットは無いと考えられます。
     
    Lightning端子経由でのデータ通信ができなくなっても、充電は通常どおり可能です。

    iOS11.3のベータから存在する「USB制限モード」

    USB機器によるiPhoneへのアクセスを制限する「USB制限モード」は、iOS11.3の初期ベータやiOS11.4のベータで確認されていましたが、先日公開されたiOS11.4の正式版からは削除されていました。
     
    ただし、iOS11.4のベータまではUSB機器によるアクセスをブロックするまでの制限時間は、「ロック解除から1週間以内」でしたので、より実効性のある設定に変更された、と考えられます。
     
    セキュリティソフト企業のElcomSoftによると、iOS11.4.1のベータには「USB制限モード」が残っており、制限時間は1時間に変更されているとのことです。
     
    iOS11.4.1 ベータ USB制限モード
     
    「USB制限モード」が有効の状態で、USB機器を接続すると、上の画像のように「アクセサリを使用するにはiPhoneのロックを解除してください」とのメッセージが表示されます。
     
     
    Source:MacRumors, ElcomSoft
    (hato)

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