【WWDC 18】Apple、macOS Mojaveを発表

Appleは現地時間6月4日、世界開発者会議(WWDC 18)の基調講演において、次期macOSを発表しました。名称は事前に報じられたとおり、「macOS Mojave」であることが判明しました。
「ダークモード」の追加
以前から噂のあった「ダークモード」がついに導入されます。同モードに切り替えると、メール、メッセージ、マップ、カレンダー、写真といったネイティブのMacアプリが、すべてダークモードのデザインへと変わります。
またmacOS Mojaveでは新たに「ダイナミックデスクトップ」が導入され、朝、昼、夜と、その時間帯に合ったデスクトップ画像へと自動的に切り替わります。
デスクトップとFinder
デスクトップには新しく「Stacks」機能が加わります。これはデスクトップ上のファイルを整理する機能で、ファイル属性や日付、タグ別にクリックひとつで右端にまとめることができます。
macOS Mojaveでは「Finder」もアップデートされ、新しい「ギャラリービュー」により、画像ファイルであれば右側にメタデータが表示されます。「クイックアクション」ではPDFファイルにパスワードが設定可能です。「クイックルック」では、画像ファイルをフルサイズでプレビュー、回転や切り取りができるだけでなく、PDF文書への署名もできます。
Mac Appストアのデザインが刷新
長らく放置状態にあったMac Appストアのデザインが刷新されます。サイドバーが新しくなり、新たに「Discover」タブが追加されます。
またMicrosoftの「Office 365」、Adobeの「Lightroom CC」など、複数の新しいアプリがMac Appストアに追加されることが発表されました。
プライバシーとセキュリティ
昨年SafariにサードパーティーのCookieをブロックする「インテリジェント・トラッキング・プリベンション(ITP)」を導入したAppleですが、今年はITP機能をさらに拡張し、許可なくユーザーを追跡する機能を装備したソーシャルメディアの「いいね」や「共有」ボタン、コメントウィジェットをブロック可能にすると発表しました。
またmacOS Mojaveではシステム構成を単純化することでMacを「その他大勢」化させ、追跡しにくくするとしています。
そのほか、スクリーンショットの一部だけを拡大、一部を切り取って他の文書に追加する機能や、Mac上でiPhoneのカメラを呼び出し、撮影した写真を即座にMacに表示できる「Continuity Camera」機能なども発表されました。
iOSアプリをMacでも利用可能に
最後に「スニークプレビュー」と称して、iOSアプリをMacでも利用可能にする計画を明らかにしました。開発者は2019年後半から、iOSアプリをmacOSにも対応させられるようになります。今回News、株価、ボイスメモ、ホームといったiOSアプリがMacでも利用可能となったことが発表されましたが、これはiOSアプリとmacOSアプリ共通化の第一歩のようです。
ただし「iOSとmacOSを統合するのか?」という問いに対しては「No」と完全否定しました。
Source:Apple
(lunatic)