ARMの新コア「Cortex-A76」でAndroidはiPhoneに近づけるか?


 
これまでスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末に主に使用されていたARMアーキテクチャのシステム・オン・チップは、ノートパソコンに採用されるほど強力なものとなりつつあります。ARMが発表した新コア「Cortex-A76」を基礎として作られるであろう次世代Snapdragonは、さらなる省電力を実現しつつ、パフォーマンスも大きく向上するとみられており、Android端末がiPhoneに一歩近づくともいわれています。

省電力ながら強力なパフォーマンスを発揮

モバイル端末に主に使用されてきた省電力が特徴のARMアーキテクチャのチップは、年月を経ると共にパフォーマンスが向上し、ついにはノートパソコンに採用されるほどになりました。
 
米チップメーカーQualcommのARMベースのSnapdragon 835は、すでに一部のノートパソコンに使用されていることで知られています。iPhone Xに採用されているAppleの自社製チップA11も同じくARMベースであり、その処理能力はMacBook Proをも上回るといわれています。
 
ARMの新コア「Cortex-A76」は、パフォーマンス性能が35%上昇すると同時に、消費電力は40%少なくなっています。「Mali-G76 GPU(グラフィックス プロセッシング ユニット)」で、デバイス上の機械学習(ML)の効率とパーフォマンスが30%向上します。「Mali-V76 VPU(ビジュアル プロセッシング ユニット)」でUHD 8K動画が様々なデバイスで視聴可能となります。
 

 
「Cortex-A76」を基としたチップでノートパソコンを作った場合、消費電力は以前と変わらず、パフォーマンス性能がこれまでのARMノートパソコンの2倍になるといわれています。特に次世代通信規格「5G」の時代に入るにつれて、モバイル環境に強いARMベースのチップを搭載したノートパソコンはさらに重宝しそうです。
 
 
Source:XDA-Developers Android Forums via BGR
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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