Appleのエンジニアたちがディスプレイ技術の国際会議に殺到


 
Appleのディスプレイ関連のエンジニアと役員たちが米ロサンゼルスで開催されたディスプレイ技術の国際会議に大人数で参加したようです。未来のiPhone、iPad、2020年のARグラス開発に向けて全力で動き出していることが伺えます。

ディスプレイ技術のトップランナーであると示したいのか?

ロサンゼルスで開催された国際会議Display Weekは、数多くのサプライヤーが最新技術を披露する舞台となっています。ジャパンディスプレイはバーチャルリアリティ(VR)ヘッドセットの高解像度ディスプレイを展示しました。LG Displayは自社製の自動車用タッチスクリーンをどのように作っているかを議論、その他の企業は濡れた指でも使えるスクリーンや、紙のように丸めることができるディスプレイを披露しました。
 
ディスプレイ技術がいくら革新的であったとしても、大手消費者向け機器メーカーに採用されなければ、日の目を見ることはありません。その大手メーカー中の4社、Apple、FacebookのOculus、Amazon、Googleの親会社Alphabetは、これまでも会議に姿を見せていましたが、あくまでも脇役でした。
 
Display Weekによれば、今年の会議に登録されたApple従業員は369人に上ったとのことです。2017年の280人と比べても大きく増加しています。Amazon、Google、Oculusはそれぞれ25人、40人、23人だったそうです。1年前はそれぞれ41人、35人、15人でした。
 
Appleと書かれた名札をつけていない参加者を見ずに(会議の会場内を)歩き回るのは難しかった」と、DisplayMate Technologiesを率いるレイ・ソネイラ氏は語っています。
 
Apple役員やその他の従業員が総計18の発表に関わったともいわれており、会議への入れ込みようが伺えます。
 
Appleのディスプレイ技術のヴァイス・プレジデント、ウェイ・チェン氏は、過去数年間と同じように今年の会議にも参加し、ディスプレイ業界の役員たちと打ち合わせや会食を行なったとされています。
 
Appleエンジニアたちは特にジャパンディスプレイのVRヘッドセット向けスクリーンに興味を示していたようです。
 
「ここで披露されるディスプレイ部品は、市場に出てくる2、3年前のものがほとんどだ」と、国際会議のマーケティング担当者は語っています。
 
 
Source:Bloomberg
Photo:C3Nano
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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