iPhone XとGalaxy S9+、ARアプリの動作を比較!

AppleのiPhone Xと、Samsungの最新フラッグシップスマートフォンGalaxy S9+で、AppleとGoogle両社の推進するAR(拡張現実)プラットフォームの実力を比較した動画を米メディアAppleInsiderが公開しました。
ARKitとARCore、最新スマホで対決
Appleは、2017年の世界開発者会議(WWDC 17)で、iOS11とともにARプラットフォーム「ARKit」を発表しました。最新プロセッサA11 Bionicを搭載したiPhone XやiPhone8/8 Plusは、ARアプリが快適に動作するよう最適化されています。ARKitは、iOS11.3でARKit1.5へとさらに進化しています。
Googleも、ARプラットフォーム「ARCore」を発表し、最新のハイスペックスマートフォンでARアプリが利用可能になっています。
AppleInsiderは、Appleの最新フラッグシップモデルiPhone Xと、Android陣営の最新ハイスペックスマートフォンであるGalaxy S9+で、ARアプリの動作を比較した動画を公開しました。
すぐ画像が安定するiPhone Xに対し、画像が動き続けるGalaxy S9+
iOS版とAndroid版の両方で公開されているARアプリのひとつ、テーブルに置いた料理にたかる虫を退治するゲーム「AR Insect Invaders」で動作状況を比較しています。
iPhone Xは、すぐにテーブルの表面を認識し、テーブルに置かれたお寿司の画像は、カメラの向きを変えても安定しています。
一方のGalaxy S9+は、テーブルを認識してお寿司を置くまでは良いのですが、その後も画像が細かく動き続け、カメラの角度を変えるとお皿が歪んでいるのがわかります。
その後も画像は安定せず、ゲームを楽しむことはできませんでした。
IKEAの家具配置アプリではその差が拡大
次に、IKEAの家具を置いた部屋をARでシミュレーションできる「IKEA Place」で比較します。
iPhone Xはすぐにテーブルの表面を認識し、カメラの角度を変えると家具の画像も自然に動いています。
Galaxy S9+は、テーブルの表面を認識するだけでかなり時間がかかった上に、家具を選んでも配置することができず、使うことができませんでした。
iOSとAndroid両対応のARアプリが使えなかったGalaxy S9+
動画では、この他にもビリヤードゲーム「Kings of Pool」など、iOSとAndroidの両方に対応した複数のARアプリでiPhone XとGalaxy S9+を比較していますが、いずれもスムーズに動作するiPhone Xに対し、Galaxy S9+はテーブルの認識に失敗するものが目立ちます。
ただし、Galaxy S9+はGoogle Play Storeでのみ公開されているARアプリではスムーズに動作する、という傾向が見られます。
AppleInsiderは、この違いがARCore側の問題なのか、Galaxy S9+のハードウェアに関連した問題なのかは不明ながら、ARCoreに対応したスマートフォンでGoogle Play Storeで公開されているARアプリが正常に使えないのは問題だろう、と指摘しています。
iPhone XとGalaxy S9+を比較した動画はこちらでご覧ください。
Source:AppleInsider
(hato)