中国での企業評価ランキング、Appleは12位に

Reputation Institute

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中国の消費者を対象に実施した、中国および多国籍企業を評価する調査において、AppleはIntelやHuawei、Googleより低い12位という結果となりました。

Foxconnの労働環境問題が影響か

中国のReputation Instituteが、2018年第1四半期(1−3月)に3万人の中国の消費者を対象に、中国および多国籍企業280社をどのように評価しているかを尋ねる調査を実施、上位155社をランク付けし、トップ100社のリストを公開しました。
 
Appleを模倣しているとしばしば揶揄されるHuaweiが72.5ポイントを獲得して2位となり、中国消費者の間ではApple(69.7ポイント)よりも高く評価されていることがわかりました。
 
調査によれば、中国消費者の多くはHuaweiが「他社より抜きん出て」おり、Appleよりも「本物」だと考えています。これには2012年にAppleサプライヤーFoxconnで露呈した、劣悪な労働環境問題が影響しているようです。また透明性においても、HuaweiはAppleよりもよい評価を受けています。
 
Reputation Instituteによれば、Appleの評価は2012年から8.7ポイント下落しています。

百度は125位に

テクノロジー系では、Intelが73.6ポイントで総合でも首位を獲得したほか、Huawei(2位)、Google(4位)、Haier(5位)、Nokia(8位)、Gree(白物家電、10位)が10位以内にランク入りしています。
 
興味深いのは、中国版Googleと称されるBaidu(百度)が125位と、100位内にも入らなかったことです。South China Morning Postは、これには2016年に起きた詐欺広告問題が大きく影響していると記しています。
 
これはがんにかかった中国の大学生が、百度に掲載された広告で見つけた代替療法を試みた後に死亡した事件で、同事件を受けて中国当局が広告の扱い見直しを指示し、また百度の株価は一時急落しました。

 
 
Source:South China Morning Post via 9to5Mac
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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