ティム・クックCEOはジョブズ氏よりもAppleへの貢献度大?

    ティム クック

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    Apple創業者であるスティーブ・ジョブズ氏が不世出の天才であったことは多くの人が認めるところですが、見方によっては同社のティム・クック氏の方が最高経営責任者(CEO)としては優れているかも知れません。

    ARMI:平均月間収益増大額

    リクルート企業であるKittlemanが今回、大手企業のCEOが自社に与えた影響を測るために用いたのは、平均月間収益増大額(ARMI:Average Monthly Revenue Increase)という指標です。
     
    この指標を用いることで、CEOの職についてから月間で平均してどれだけ自社収益を増大させたかを見ることができるため、株価や時価総額、人びとの意見やアナリストの予測に左右されず寄与度を測ることができます。

    ティム・クック氏だけが突出

    予想通りとも言うべきか、Kittlemanが世界を代表する50社のCEOのARMIを測定したところ、ティム・クック氏の数値が他CEOと比較して飛び抜けていることが分かりました。
     
    CEO 比較 ティム・クック ARMI
     
    クック氏は77カ月の就任期間で、平均して月間16億ドル(約1,760億円)を稼ぎ出しています。これはテクノロジー企業に限っても、Alphabet(Google)のCEOを27カ月務めるスンダル・ピチャイ氏の5億4,600万ドル(約600億円)、Amazonで281カ月務めるジェフ・ベゾス氏の4億8,400万ドル(約532億円)をはるかに上回る高数値です。

    ジョブズ氏も凄いが

    ちなみにスティーブ・ジョブズ氏は、AppleのCEOとして15年間君臨した中で、ARMIは6億2,500万ドル(約687億円)でした。
     
    これは先述したテクノロジー企業のCEOと比較しても、非常に優秀なパフォーマンスだと言えるでしょう。事実、ジェフ・ベゾス氏は23年以上Amazonを率いていますが、右肩上がりの成長を続ける中でもARMIは4億8,400万ドルです。
     
    つまり、ティム・クック氏が凄すぎるだけなのです。もちろん、スティーブ・ジョブズ氏が産み出した数々のイノベーションなくしては、今のAppleは存在しないでしょう。実際、ジョブズ氏がCEOとして返り咲く直前、Appleの資金は3カ月分しか残っておらず、何もしなければそのまま破産を迎えることは確実とまで言われていました。
     
     
    Source:Inc.,Kittleman
    (kihachi)

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    この記事を書いた人

    丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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