さよなら、PHS。2020年7月末でサービス終了

ソフトバンクとウィルコム沖縄は、ワイモバイルによる一般向けPHSのサービス提供を2020年7月末をもって終了すると発表しました。自動販売機の遠隔監視用などの用途を除き、電話としてのPHSの歴史に幕がおります。
新規契約、機種変更は今年3月で受付終了
サービス終了となるのは、ワイモバイルが提供するPHSサービスの個人・法人両方の料金プランで、2020年7月末以降は利用ができなくなります。
PHSの新規契約、PHSへの機種変更や契約変更は2018年3月末をもって受付を終了しています。
なお、自動販売機の遠隔監視などに使われるテレメタリングプランは2020年8月以降も利用可能ですが、新規受付と変更受付は2019年3月末をもって停止することが発表されています。
ワイモバイルは機種変更キャンペーンを案内
ワイモバイルは、2020年8月以降はPHSが利用できなくなることから、同社の携帯電話・スマートフォンへの機種変更を案内しています。
機種変更キャンペーンとして、国内通話が無料となる「スーパーだれとでも定額」の月額料金1,000円が次の機種変更まで無料となるほか、通常3,000円の契約事務手数料が無料となります。
「ピッチ」の愛称で若者に人気だったPHS
日本におけるPHSサービスは、1995年にNTTパーソナル(現NTTドコモ)、DDIポケット(現ワイモバイル)、アステルの各グループによってサービスが開始されました。携帯電話と比べて端末代金、月額料金ともに手頃であることから「ピッチ」の愛称で若者の人気アイテムとなりました。
2001年にはDDIポケットが定額制データ通信サービス「AIR H”」を開始、2004年には京セラがフルブラウザOperaを搭載したAH-K3001Vが発売され、ユーザーから「京ぽん」の愛称で親しまれました。
2005年にはWindows Mobile OSとスライド式キーボードを搭載したW-ZERO3が発売され、スリムタイプのW-ZERO3[es]へとシリーズ化されるなど、印象深いサービスや端末もありました。
![Advanced/W-ZERO3 [es] (WS001SH) asm](https://iphone-mania.jp/wp-content/uploads/2018/04/Advanced-w-zero3-es-asm.png)
iPhone Mania編集部員も過去にAdvanced/W-ZERO3 [es] (WS001SH)を使用していました
しかし、携帯電話との競争激化、その後のスマートフォンの定着などによりPHSの契約者数は減少、総務省の発表によると昨年末の契約数は279万件です。
2017年4月に、ワイモバイルによるPHSの新規受付や契約変更を停止が発表されていました。