AppleのHomePod、売れ行き不振で発注数を削減か

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Appleが2月にアメリカ、イギリス、オーストラリアで発売したスマートスピーカーHomePodの売れ行きが伸び悩んでいるようです。

売上予測を引き下げたとの噂

高音質を売りに、Appleが満を持して発売したHomePodですが、349ドル(約3.7万円)という高価格も相まってか、売上が低迷しているようです。
 
Appleは3月後半、HomePodの売上予測を引き下げ、サプライヤーの1社であるInventecへの発注数を減らしたとも伝えられています。

当初は順調に売れていたHomePod

発売当初、HomePodは順調な滑り出しを見せ、ヒット商品になるとの期待が膨らんでいました。実際イギリスとオーストラリアでは発売前に初回出荷分が完売し、アメリカでは発売直後にスマートスピーカー市場で台数ベースで3%のシェアを獲得していたのです。
 
しかし店頭に並び始めた頃から徐々に売れ行きが鈍り始めます。調査会社Slice Intelligenceによれば、発売から3週間、HomePod売上台数がスマートスピーカー全体の売上に占めた割合は週平均で4%でした。
 
HomePodが発売後10週間でスマートスピーカー市場において獲得したシェアは10%で、Amazon Echoの73%はもちろん、Google Homeの14%にも届いていません。
 
HomePod Slice

今年の年末商戦では売れる?

Sliceの調べによれば、HomePodは予約が開始された週末、スマートスピーカー売上金額全体の72%を占めていました。しかしその後2月〜3月にかけて19%まで落ち込んでいます。ちなみにAmazonは68%、Google Homeは8%、Sonos Onesは5%でした。Sliceはクレジットカード情報やメールで送信されたオンラインショップの領収書などの情報をもとに、売上を推測しています。
 
投資銀行Loup Venturesの共同創業者で、長年のAppleウォッチャーであるジーン・ミュンスター氏は、HomePodは今年の年末商戦で売れると見ており、2018年の売上台数は700万台、2019年については1,100万台弱と見込んでいます。
 
一方同氏は、Amazon Echoの売上台数を今年は2,900万台、2019年は3,900万台、Google Homeについては今年は1,800万台、来年は3,200万台と予想しています。
 
 
Source:Bloomberg
(lunatic)

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この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

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