ソフトバンク、カナダのリチウム採掘会社に83億円出資

ソフトバンクショップ

ソフトバンクショップ
 
ソフトバンクは4月6日、カナダのリチウム採掘・精錬を行うNemaska Lithiumに約83億円の出資を行うことを発表しました。スマホや電気自動車用のバッテリー向けリチウムのニーズが増加することを見込んだ投資のようです。

年間生産量の最大20%を購入可能に

ソフトバンクグループは、Nemaska Lithiumに9,900万カナダドル(約83億円)を出資すると発表しました。これにより、Nemaska Lithiumが発行する全株式の最大9.9%を保有することになります。
 
出資の目的は「スマートフォンの継続的な需要増加や、今後見込まれる電気自動車(EV)時代のモビリティー革命到来に向けて、リチウム資源の開発を通じてバッテリー市場の成長に貢献すること」と発表しています。
 
ソフトバンクグループはNemaska Lithiumの発行済株式の5%以上を保有することで、リチウム年間生産量の最大20%を購入できる権利とNemaska Lithiumへ取締役1人を派遣する権利を得ることができます。

2020年後半から商業生産開始

Nemaska Lithium
 
Nemaska Lithiumは、カナダ・ケベック州にて2008年に創業した企業です。
 
世界有数のリチウム鉱山「Whabouchi(ワブチ)」での開発事業や「Shawingan(シャウィニガン)」にてリチウム精錬プロセス工場の建設を予定しており、2020年後半からは水酸化リチウムと炭酸リチウムの商業生産開始も予定しています。
 
Whabouchiでは、約33年にわたって年間3.3万トン以上のリチウムを採掘することが見込まれています。
 
なお、Appleはリチウムイオンバッテリーの原料となるコバルトの直接調達に向けて動いていると報じられています。
 
 
Source:ソフトバンク,Nemaska Lithium
Photo:flickr-Sotaro OMURA
(kotobaya)

この記事がお役に立ったらシェアお願いします

この記事を書いた人

2016年より専業Webライターとして活動。iPhone使用歴は11年以上。iPad、MacBook Pro、Apple Watch、AirPods Pro、AirTagなどApple製品を愛用。

特集

目次