Apple Musicのジミー・アイオビン氏「音楽配信サービスはどれも似通いすぎ」

ジミー・アイオビン氏

ジミー・アイオビン氏
 
サービスが開始される前からApple Musicを率いてきたジミー・アイオビン氏が、音楽ストリーミングサービスはどれも似すぎており、生き残っていくためには多様化が必要だと、英BBCのインタビューで述べました。

オリジナルコンテンツの配信が鍵?

Apple Musicのサービス起ち上げに尽力したAppleのジミー・アイオビン氏は、定額制の音楽配信サービスの行く末について意見を語りました。
 
Apple Music、Spotifyなどが似通ったサービス形態をとっていることについて、アイオビン氏は、「音楽ストリーミングサービスはすべて毎月9.99ドルの定額制で、どのサービスでも同じ音楽が聴けてしまう」と、バリエーションのなさを嘆きました。
 
同時にアイオビン氏は、「どんな楽曲でもアクセスすることができ、プレイリストに加えることができるのは素晴らしい」と、様々な音楽を好きに聴くことができる点は評価しているようです。しかしながら、「アーティストと観客の間に何らかのインタラクション(相互作用)がなければならない」と、現在の一方的に配信されたものを聴くだけのサービスの在り方に不満を示しました。
 
「遅かれ早かれ、変化が必要」と述べたアイオビン氏は、Apple Musicのオリジナルコンテンツ配信を示唆しました。
 
「Netflixは年間60億ドル(約6,282億円)をオリジナルコンテンツに費やしている。独自のコンテンツのおかげで(9.99ドルではなく)10.99ドルとれている」と、同氏はオリジナルコンテンツの強みについて強調しています。
 
アイオビン氏は、2018年8月をもって現在の第一線のポジションを退くと、ウォール・ストリート・ジャーナルにより最近報じられたばかりですが、Apple Musicを去る前に、サービスに変革をもたらす用意があるのかもしれません。
 
 
Source:BBC
Photo:Renzoy16/Wikimedia
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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