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2018年3月25日 03時17分

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iPhoneのシャッター音とMacの起動音の誕生秘話、生みの親が語る

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Jim Reekes CNBC
 
iPhoneユーザーなら、「カメラ」アプリのシャッター音を聞いたことのない人はいないでしょう。またMacの起動音も、聞いたことがある方が多いと思います。世界中で親しまれているサウンドの生みの親が、興味深い誕生秘話を米メディアCNBCのインタビューで語っています。

世界一有名なシャッター音とMac起動音の生みの親

Macの電源を入れた時のサウンドは、2016年のMacBook Proから消えてしまいましたが、多くのMacユーザーにとって馴染み深いものです。
 
Jim Reekes CNBC
 
Macの起動音、Macの通知音、そして「世界一有名なシャッター音」と呼べるiPhoneのシャッター音の元となる、Macでスクリーンショットを撮影した時の音を作ったのは、1980年代後半1990年代にかけて、Appleにサウンドデザイナーとして勤務していたジム・リークス氏です。

Macに残る、ビートルズとの訴訟の足跡

創業当時のApple Computerは、ビートルズのレコードレーベル「Apple」と名称が同じだったことが問題となりましたが、共同創業者のスティーブ・ジョブズ氏は「音楽関係のビジネスはしない」ことを約束して「Apple」の名前を使うことができました。
 
しかし、製品に音声録音やMIDI対応といった機能が搭載されると、ビートルズ側は訴訟を起こしました。
 
入社間もないリークス氏の仕事は、訴訟対策として、音楽に関係する効果音の名前を変更する、というものでした。
 
「Xylophone(シロフォン:木琴)」という通知音の新しい名前が思いつかず、行き詰まったリークス氏は「so sue me(じゃ、訴えてみろよ)」という言葉をそのままサウンドの名前にすることを閃きます。
 
リークス氏は、スペルを「Sosumi」と変更した音について、弁護士たちに「これは日本語の単語で、音楽とは何の関係もない」と説明したそうです。
 
Sosumi macOS High Sierra
 
「Sosumi」は、macOS High Sierraの日本語版にもしっかり収録されています。

Macの起動音、ヒントはビートルズ

初期のMacの起動音はリークス氏にとって非常に不快なものでした。その理由を同氏は以下のように語ります。
 

当時のコンピュータは、頻繁にクラッシュしました。そして、再起動のたびに、その音を聞かなくてはいけなかったのです。

 
リークス氏は、自身にその権限がないにもかかわらず、起動音を変更することにしました。
 
Jim Reekes CNBC
 
自宅のリビングでキーボードでCメジャーの音を録音したリークス氏がヒントを得たのは、皮肉にもビートルズの「A Day in the Life」でした。
 
リークス氏は、Appleで親しかったROM担当エンジニアに頼んで、発売直前のコンピュータの起動音を差し替えてしまいました。
 

同氏の着想のヒントになった「A Day in the Life」の音は、以下の動画の4分20秒あたりで聴くことができます。
 

 
当然ながら、Appleの多くのエンジニアたちは、唐突な起動音の変更に反対しました。
 
しかしリークス氏らは「今から変更するのはリスキーだ。発売が遅れて大問題になる」と主張し、そのまま押し切ってしまいました。
 
そうして売り出されたのが、初期のMacintosh Quadraでした。
 

Macintosh Quadra 700 Wikipedia

Macintosh Quadra 700


 
Appleは数年後、この起動音を商標登録しています。商標登録されている「音」は、Macの起動音のほか、Intelの「Intel入ってる」で有名な音やNBCのチャイム音など、数えるほどしか例がありません。
 
2016年のMacBook Proで起動音が廃止されてしまったことについてリークス氏は「レストランに座っているのに、誰からも挨拶されないような、変な感じだ」と語っています。

世界一有名なシャッター音の正体はキヤノンのカメラ

Macでスクリーンショットを撮った時の音と、iPhoneのシャッター音は同じものです。
 
Jim Reekes CNBC
 
世界中の人が一度は耳にしている、あのシャッター音も、リークス氏の作品です。
 
このシャッター音は、リークス氏が高校生だった時に買った、1970年代のキヤノンAE-1というカメラのシャッター音を録音し、スピードを落としたものだそうです。
 
Jim Reekes CNBC
 
「iPhoneで写真を撮っている音を聞くたび、私のカメラが盗まれたんじゃないか、と不安になるよ」とリークス氏は静かに笑います。
 
リークス氏のインタビュー(英語)はこちらで視聴できます。
 

 
 
Source:CNBC
Photo:Wikipedia
(hato)

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