教育機関に最適なMacBookモデルとは?

MacBook MacBook Air

MacBook MacBook Air
 
2009年より教育現場でAppleデバイスの管理を行なっているブラッドリー・チャンバース氏が、どのようにMacBookモデルを選んでいるかを明らかにしました。

1台買うのと100台購入するのでは話が違う

MacBook Pro、MacBook Air、MacBook、MacBookモデルにはそれぞれ長所と短所がありますが、教育現場で使用する場合、どれが最適だといえるでしょうか?
 
チャンバース氏が2年前に学校のコンピュータを買い替える仕事を任されたとき、以下の3つの項目を指標にデバイスを購入しました。
 

  1. 既存のハードウェアとの互換性(プロジェクター、テレビなど)
  2. ハードウェアの成熟度(信頼性)
  3. 値段 vs. 機能

 
一見簡単な選択なようにも見えますが、購入するデバイスが100台ともなってくると、小さな備品の追加でも全体の見積もり価格に大きな差が出てくるため、慎重に決定を下す必要があります。

既存のハードウェアとの互換性

Appleのノートパソコンは、モデルによって装備されているポートが異なります。MacBookとMacBook Proは、USB Type-C ポートに大きく依存していますが、MacBook Airは未だにMagSage充電アタプターとUSB-A(いわゆる普通のUSB)ポートを使用しています。
 
テクノロジーファンのチャンバース氏個人的には、すべてを1つのケーブルでこなすことができるUSB Type-Cが好きとのことですが、USB-Aの需要が多いのも事実です。プリンターにはUSB-Aが使用されており、iPadやiPhoneにもUSB-Aケーブルがついてきます。USB Type-Cを使用するノートパソコンを購入した場合、USB-Aアダプター、19ドル(約2,015円)も揃える必要が生じ、100台のパソコンだと20万円以上の出費になります。
 
また、プロジェクターやテレビと接続する際も、USB Type-CとHDMIの変換アダプタが必要となってくるため、1台あたり69ドル(約7,317円)かかります。VGAのプロジェクターしか持っていない場合は、USB Type-CとVGAの変換アダプタが必要になり、これもまた69ドルの追加支出となります。
 
MacBook Airは、Thunderbolt 2ポートを使用しており、VGAとの変換プラグは29ドル(約3,075円)で購入することができます。

ハードウェアの成熟度

ハードウェア製品の第一世代の購入は避けたほうがよいとはよく聞かれますが、MacBookもMacBook Proも新製品ではありません。しかしながら、キーボードの信頼性に問題があるといわれています。Apple サポートにキーボードの掃除方法が掲載されているほどです。
 
数百台規模でデバイスを購入する場合、将来的にキーボードに問題が出てくることは容易に想像できます。MacBook Airは比較的古く、最新のプロセッサが搭載されているわけではありませんが、Appleのノートパソコンの中では最も成熟度が高いといえます。

値段 vs. 機能

もし、チャンバース氏が個人的に新しいノートパソコンを買うとしたらMacBook Proをおそらく選択するとのことですが、100台のノートパソコンを購入するとなると別の話だそうです。MacBook Airが教育機関価格で849ドル/1,049ドル(約9万円/11万1,000円)のところ、MacBookとMacBook Proはローエンドモデルでも1,249ドル(約13万2,400円)します。
 
これが100台の購入となると大きな差になってきます。MacBook Airを買った場合は84,900ドル(約900万円)なのに対し、MacBookは124,900ドル(約1,324万円)となります。チャンバース氏は、MacBookへのアップグレードに40,000ドル(約424万円)を出すことはできないと結論づけています。
 
 
Source:9to5Mac
Photo:raneko/Flickr
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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