従業員のガラス衝突でApple新キャンパスからかかってきた緊急電話の内容とは?

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日刊紙San Francisco Chronicleは、情報公開法に基づき、Apple Parkにおいて従業員のガラス衝突事故が起こった際に消防局にかけられた緊急電話の内容を入手することに成功しました。

緊急電話から現場の状況が明らかに

ガラスが多用されていることで知られる、Appleの新キャンパスApple Parkですが、そのガラスの透明度があまりに高すぎるため、従業員が誤って衝突する事故が多発しているといわれています。黒い四角のステッカーをドアに貼るなどの措置が講じられてからというもの、事故は報告されていないとのことですが、これまでの緊急電話でのやり取りから、ガラス衝突問題の真相を垣間見ることができます。
 

緊急電話1(1月2日)

ディスパッチャー:救命救急、185、何がありましたか?
 
発信者:こちらはAppleのセキュリティです、怪我人が出ました。
 
ディスパッチャー:わかりました、住所はどこですか?
 
発信者:ちょっと待ってください。
 
発信者の背後にいる人:Apple Park Wayと伝えてくれ。
 
発信者:Apple Park Wayです。
 
ディスパッチャー:住所は何ですか?
 
発信者:Apple Park Way 1です。Apple Park Way。
 
ディスパッチャー:念のためもう一度繰り返してもらえますか?
 
発信者:1 Apple Park Wayです。
 
ディスパッチャー:どこに行けばよいですか?
 
発信者:トランジットセンター、5Aです。
 
ディスパッチャー:トランジットセンター、それはApple内の特定のエリアですか?
 
発信者:タナウ通りから入ってすぐのところです。
 
ディスパッチャー:1 Apple Park Wayで間違いないのですね?
 
発信者:タナウ通りから入ったゲート5Aでお願いします。
 
ディスパッチャー:住所は1 Apple Park Wayで間違いないですね?
 
発信者:はい。
 
ディスパッチャー:何が起こったのか正確に教えてください。
 
発信者:人がガラスの壁に衝突し、頭を打ちました。頭部に小さな切り傷があり、出血しており、意識が若干ぼんやりしているようです。セキュリティがいっしょに待機しています。
 
ディスパッチャー:あなたは患者といっしょにいますか?
 
発信者:いいえ、患者とはいっしょにいません。(患者と待機している)セキュリティにすぐに繋げます。
 
ディスパッチャー:患者は何歳ですか?
 
発信者:20代後半です。
 
ディスパッチャー:患者は男性ですか、それとも女性ですか?
 
発信者:男性です。
 
ディスパッチャー:彼は起きていますか?
 
発信者:意識はあります。
 
ディスパッチャー:呼吸していますか?
 
発信者:それはわかりません。はい、はい、意識があり、呼吸しています。
 
ディスパッチャー:救急車を手配し、救急救命士に状況を知らせます。いつ起こりましたか?
 
発信者:だいたい5分前くらいです。12時5分くらいです。
 
ディスパッチャー:ひどい出血はありますか?
 
発信者:はい、頭部からです。
 
ディスパッチャー:意識ははっきりしていますか?
 
発信者:はい。
 
ディスパッチャー:わかりました。少しお待ちください。救急救命士に状況を知らせて、あなたにどうすればよいか伝えます。
 
了解です、救急救命士を派遣しますから、そのまま電話をきらずにいてください、次に何をすればよいかを言います。これを(患者と待機している)セキュリティに伝えてください。患者は危険な状況にない限りは動かさないでください。損傷部に添え木をしないでください。彼に何も食べ物や飲み物を与えないでください、気分が悪くなる可能性があり、病状が悪化するかもしれません。必要性がない限り動かさないでください。患者にじっとしているよう伝え、助けが来るまで待ってください。
 
止血方法を教えますから、注意して聞いてください。正しい措置が行なえるようがんばりましょう。乾いた布かタオルを傷口にかぶせて患者に強く押すように伝えてください。(傷口がどうなっているか)見るために布を持ち上げないようにしてください。
 
発信者:傷口をおさえて、見ないようにする。
 
ディスパッチャー:そのとおりです。誰かに近くで見てもらっていてください。意識が遠のいたり、吐いたりしたら、急いで横向きにしてください。もうすでに対応済みとは思いますが、救急救命士が到着する前に、どこに停車すればよいか知らせる人を待機させてください。もし病状が悪化した場合は、すぐに電話をかけなおして、指示を仰いでください。
 
発信者:わかりました。
 
ディスパッチャー:了解です、ありがとうございます。
 
発信者:ありがとうございます、良い一日を。
 
ディスパッチャー:あなたも。さようなら。

 
 
Source:San Francisco Chronicle
Photo:VICDJES21/Wikimedia
(lexi)

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この記事を書いた人

ARラボ出身の猫愛好家。往年のMacユーザーで、iPhone使用歴は10年以上。

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