スマホOSセキュリティアップデート比較、Appleが最高評価に

iOS11.2.6

iOS11.2.6
 
スマートフォンのセキュリティアップデートの頻度や普及までの速度などをブランドごとに調査した結果、Appleが最高評価を獲得しました。一方Androidでは、「ほぼよし」とされたのは2ブランドのみで、残りすべてのベンダーが「問題あり」と評価されています。

スマホOSをブランド別に評価

米SecurityLabは現地時間2月26日、大きく分けて以下の4つのポイントで各ブランドのセキュリティアップデートを評価、一覧にまとめてツイートしました(4項目はさらに分類されています)。
 

  • 脆弱性が発見されてからセキュリティアップデートが公開されるまでの最短時間
  • アップデートがすべてのデバイスに公開されるまでの最長時間
  • アップデートが通信キャリアに依存しているかどうか
  • デバイスがセキュリティアップデートにカバーされる期間

すべてが緑となったのはiOSのみ

調査の結果、すべての項目が「緑」となったのはAppleのiOSのみでした。アップデートが公開されるまでの時間は数日、すべてのデバイスに公開される日数は1日、アップデートはキャリアに依存せず独自のもので、またAppleは通常5年間、デバイスをサポートしています。iPhone5cのみが例外的に4年間でした。
 
Microsoft/NokiaのWindowsもほぼ緑となっていますが、同ブランドはすでに昨年秋で開発が終了しています。

Androidは軒並み低い評価に

世界市場で圧倒的なシェアを占めるAndroid陣営では、緑の評価が3つ以上ついたのは、EssentialとGoogleのみでした。しかし両ブランドともに一部のセキュリティアップデートをキャリアに依存しているため、本来ならば数日しかかからないものが、数カ月を要しています。しかもAppleの5年に対し、両ブランドともに3年しかデバイスのアップデートをサポートしていません。
 
スマートフォン市場で世界トップのシェアを誇るSamsungですが、セキュリティアップデートの評価ランキングではEssentialとGoogleだけでなく、ソニー、Huawei、LGをも下回っています。
 
脆弱性が発見されてからセキュリティアップデートが公開されるまでの時間は最短でも数週間、デバイスによっては数カ月もかかります。またSamsungは長くても2.5年、最短で1年しか、デバイスのセキュリティアップデートをサポートしていません。
 
SecurityLab

 
 
Source:SecurityLab/Twitter via 9to5Mac
(lunatic)

この記事がお役に立ったらシェアお願いします

この記事を書いた人

元某業界新聞社の記者。その後フリーライターとして各方面で執筆、英日翻訳家としての著書も多数。2014年から本メディアでライター、編集記者として活動中。アメリカ在住(現在は日本に滞在中)。iPhone使用歴は12年以上。

特集

目次